40歩目 ページ40
「近くの死体回収すればいいか。」
全く忌ま忌ましい。
雑魚魔族の分際で私の手を煩わせるなんてね。
上級魔族は戦いがいがありそうだから残しておこう。
…はい、本当は魔法構築面倒なだけです。
「確かこのあたりに……いた。」
歩いて5分もかからない内に、死体は見つかった。
「こいつでいいや。」
収納魔法にぶち込んで、ついでに近くの反応を見る。
すると、聖都内にいくつもの反応があった。
昨日は無かったので、恐らく今日来たんだろう。
何故かは知らんけど。
「とりあえず報告して来よう。」
全くろくな冒険にならなかったわ。
「SSSランクのマヤさんならすぐに終わるのも分かりますけど……ところで、聖都内で魔族の死体が次々と見つかっているのですが、もしかして倒したのはマヤさんですか?」
やっぱばれたか。
でも、この程度の魔法は誰でも使えるよね?
だって倒せるのは雑魚だけのとんでもない欠陥魔法だよ?
今回は中級を倒す予定だったから良いけどさ。
「「「世界中の中級魔族を滅ぼす魔法のどこが欠陥魔法だ!」」」
突っ込まれた。
解せぬ。
「テイハ……これ……」
カセンがその場に崩れ落ちる。
「ああ……まさか……」
吐きそうになるのを必死で堪え、もう一度目の前を見る。
私達が見たのは、死体の山と、見るも無惨な姿の村だった。
「よくも…私達の村を…」
「母さん…母さん!」
そこでテイハが何かを見つけた。
「カセン、こっちに車輪の後がある!村を襲った奴かも知れない。行こう!」
「……うん。行こう。」
「奴ージェネシス・エレシュキガルをおびき出すには眷族を害するのが1番……マスターも良く考えたわね。」
「ああ。少々手荒にはなってしまったが……奴の眷族を処理することで一矢報いる事は出来る。」
彼らは気付いていない。
彼女の眷族を害する事がどれだけの意味を持つのかを。
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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時