35話目 ページ35
「クルドシアスとグレイシスが消えた?」
「はい。撤退の連絡をしようと思ったのですが、すでにそこにはおらず……」
「そうか。あの2人が仕事を放り出して行くのは考えにくいのだが……」
「それと、その近くで最近、奇妙な事が発生しているのです。」
「奇妙な事?」
「家が袈裟切りされていたり、フォレストドラゴンの群れが大量に狩られていたりですね。それと、例の魔方陣が破壊されていました。」
「うーん、ちょっと待て。フォレストドラゴンの群れが狩られたというのはまだ良い。それで、まず家が袈裟切りにされてたというのはどういう事だ?」
「家が真っ二つに切られて、ずり落ちていました。あれは相当な手練の仕業ですね。」
「よく分からんから後で見に行くとして……魔方陣が破壊されていた?」
「はい。消えたのではなく、破壊されていました。これが破片です。」
「魔法じゃこうはならないから、物理で潰したのだろうが……これはまず人間に壊せるようには出来てないぞ?」
「はい。これはその付近の魔力を記録した物です。」
「ご苦労だった。《魔力分離》」
「最近の魔力から見てみましょう。誰が来たか分かると思います。」
「そうだな……何っ!?これはっ!?」
「どうかなさいましたか?」
「ジェネシス・エレシュキガルだ……これが間違ってなければ、昨日から今日に来ていた事になるな……」
「……え?ジェネシス?」
「そうだ。原初の神、ジェネシスだ」
「確かにジェネシスであれば物理的な魔方陣破壊も可能でしょうけど……ジェネシスの魔力にしては、少々弱いような……」
「神格封印だ。今の神格レベルは1……ジェネシス本来の力は強すぎるから封印したんだろう。とりあえず、ジェネシスの魔力が観測出来た以上、もうのんびりしている暇は無いな。計画は2週間後に早める。」
「分かりました。」
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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時