30歩目 ページ30
翌日。
私達は聖都から少し離れた廃村に来ていた。
とはいえ、生物反応はあるんだけどね。
「これで弱小ドラゴンをまとめて殲滅出来る。大分狩りが楽になるはずだ。」
アリベルに魔法を付与し、並んでいた民家を袈裟切りした。
「あれ?切れてないけど……」
カセンさんの言う通り、見た目は何の変わりもないが……
「いや、切れてるよ。」
1番端の家を少し蹴ると……切られた線の上の部分が滑り落ちた。
うーん、なかなかシュール。
真っすぐ……本当に真っすぐ切ると、落ちずにそのまま残るのだ。
理論は知らない。
「いやいやいやいや、こんなの無理だから。」
「理論上は出来るはずだな。私の万物属性手に入れてるはずだし。反発属性の魔法を付与すればどの属性でも起きる現象だ。」
さー、ドラゴンとの戦い(一方的な蹂躙)に出発だーー。
簡単過ぎて、やる前から面倒くさっ。
「レベル1、ワイバーン。いてらー」
いやー、まじでやる気が起きぬ。一振りで終わりなんだもん。
と云うわけで割愛。
「いやー、楽しかった?」
「ハハハ,ソウデスネ」
「タノシカッタデス」
其処、棒読みだぞ!
幾ら二人が頑張っているときに私が寝ていたからってその反応は酷い。
私だけおやつ食べて昼寝してたからってそれは酷い。
サボってなんかない。
2人が万が一他のモンスターに襲われた時のために護衛していたのだ。
もっと大袈裟なリアクションを期待してたのに。
「まあまあ、努力したぶんだけ強くなっている筈だぞ!」
120レベル位にはなっている筈。
「「ステータス・オープン」」
眩い光が辺りを覆ったあと、二人のステータスウインドウが現れた。
「おお、130レベルまで行ってるじゃないか。これなら明日は30匹位倒せるかな?」
いや、もう少しいけるか?35匹位なら……
そんなことを考えていると、テイハさんとカセンさんが震えだした。
「二人共、如何したんだ?」
「今、何故か悪寒が……」
「神は言っている、明日は休むべき定めだと。よし。暫く私は風邪ひくのでカセン、後は任せた!」
「その神様がここにいるぞー。敬えコラー。」
地獄神たる私の存在を忘れるなんて、重罪だな!
二人共、帰ったらお仕置きだ〜!!!
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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時