12歩目 ページ12
「クルードさん、素材買い取りと依頼確認を。」
倒した魔物の中にミストレパードがいることを祈ろう。
「はい。まず、ミストレパードが593体ですね。それと、その上位種のヘイズレパードが231体います。……今さら驚いても無駄ですね。」
そんなに狩ってたのか。
手当たり次第だから仕方ないか。
「買い取り価格は?」
「大変申し上げにくいのですが、この近辺全てのギルドを合わせてもまだ足りないのです。特にエンペラーリッチの買い取り価格は、ギルド1つ分です。」
金欠解決です。
「じゃあさ、とりあえず依頼分と他の買い取れそうなのはここで。後はどこで受け取れる?」
「聖都のギルドなら。」
聖都か。
ヘライム……クラスメート野郎……
まあ何とかなる。
ついでに、王都じゃ無かったんだな。
「じゃあ明日聖都行こうかな。」
「明日、ですか……」
「いや、ヘライ……もとい、女神ヘラには色々あるから、すぐ帰るよ。」
「色々ですか……聞かないでおきます。」
「そうしてくれるとありがたい。」
あっ、とクルードさんが思い出したように言った。
「迷宮攻略されたので、マヤさんはSランクとなります。支部の権限ではAランクが限界なので、ランク上げも聖都で行って頂く形になります……もうSSSランクですけどね。」
「それは言わない事。」
迷宮攻略したのだ。
Sランクに上がっても問題のない功績だと思う。
これは納得だな。
「じゃあランク上げもして来るよ。」
「では、こちらにギルドカードをかざして下さい。聖都でギルドカードを渡すと、Sランク表記が出来ます。」
「Aランクになったな。」
「それと、聖都に行くならこの依頼がお勧めです。」
クルードさんが見せたのは聖都までの護衛依頼だ。
私はAランク(と見せかけたSSSランク)だし、聖都までの生活費もギルドの負担だ。
うん。良いな。
「明日それ受けます。」
「ありがとうございます。聖都まではドラゴンも出るので、普通の冒険者は受けたがらないんですよ。」
それ、私がただのAランクだったら死んでたよ。
「マヤさん!準備出来たぞ!」
「おう!今行く!そっちの、君らも来い!」
クルードさんを含めたギルド職員に声をかける。
「分かった!お前ら、今日の仕事はここまでだ!鍵かけたらすぐに来い!」
ギルド長直々に動いたのを皮切りに、職員が書類をしまい始めた。
今夜は良い夜になりそうだな。
─────────────────────
クロードをクルードに変更しました
16人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時