だらしない妻と神経質な夫

＊ ページ49

ト｢義理の姉貴にそれはやばい笑｣

『お姉ちゃんが生意気な妹欲しかったって言うもんで仕方なく生意気してあげてます』

カ｢それが素でしょうよ笑｣

渋｢義理家族とは上手く行ってんだ？｣

『良くして頂いてますね〜あ！ママと今週末一泊で温泉旅行行くから！』

カ｢は！？聞いてない！2人で行くの！？｣

『うん、ママと2人！お父さんは恥ずかしいよ〜って』

カ｢やば！自分の父親の恥ずかしいよ〜はキモすぎ！！｣

『チクろ』

カ｢辞めろ！！殺される！！｣


機材を片付けながら晩御飯何しようかな〜って。


カ｢え？まじで俺のお母さんと旅行行くの？｣

『ダメ？』

カ｢どこ行くの？｣

『大阪』

カ｢なんで！？｣

『私の高校がそっちだから私の育った場所聖地巡礼』

カ｢それ絶対俺が行きたいやつじゃん！！｣

『はいはい、今度ね』

カ｢ねー！冷たくない！？｣

『私は人前だと必要な時以外デレないの』

カ｢必要な時ってなんだよ！｣

『媚び売りする時』

カ｢やば怖！｣

『まぁでもカンタくんよりはましかな？私の嘘に気付いてるのに引っかかってるふりするもんね？』


すぅ〜っと逸らされる瞳。可愛い人。


カ｢なんの事かさっぱり｣

『私の嘘に騙されたフリしてキイチとか富永さん怒るの好きだもんねぇ？今のうちに魔王様に謝った方がいいんじゃない？さっきの茶番で富永さん可哀想だった〜』

ト｢...カンタ？｣

カ｢...誤解です｣

ト｢お前サイコパスすぎん？｣

カ｢いや、違うから｣

ト｢騙されたフリしたら人前でくっつけるなぁじゃねぇんだよ！！｣

カ｢A！共犯でしょ！助けなさい！｣

『ごめぇん！カンタくん！私この時間は夕飯の買い物に行かなきゃなの！大丈夫！お墓は一緒だよ〜！』

カ｢え、あ、ちょ...トミー？話し合お？｣

ト｢言い残したことは聞いてやる｣

カ｢で、出来心です！そんな怒んないで！？｣

ぶ｢やっぱり魔性の女なのよ笑｣

小｢そうなのよ笑｣

『Pさぁーん！』

P｢はーい！なにぃ？｣

『買い物荷物持ち』

P｢はいよ〜車出しとく｣

『ありがと〜』


そそくさと準備をするとカンタくんは私を盾にしてきた


カ｢ねぇ！トミーから守ってよ！｣

ト｢チー！カンタを寄越せ｣

『はいどうぞ〜』

カ｢えええ！？｣

『ごめん、忠犬やってんだよね〜』

カ｢さっきまでの反抗は！？｣

『富永さんハムカツ作ったら許してくれます〜？』

ト｢許す｣

『っしゃ、いってきまーす』

カ｢ねーえーー！！！｣

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