だらしない妻と神経質な夫

妊活のお誘い ページ26

カンタくんと結婚してしばらく経った。彼は相変わらず忙しいけど、年齢的にももうそろそろ作っとかないと後がきついなぁ...なんて。そろそろ子供とか...あーめっちゃ言い難いなぁ...


カ｢どした？そんな百面相して笑｣

ト｢めちゃくちゃおもろいけど何考えてんの？笑｣


そう言えば皆で晩御飯中だったわ


ふ｢チーちゃんのタルタルソースってなんでこう毎回美味しいの？｣

ト｢1人だけマイペースだなぁ笑｣

『あ、のさ...』

カ｢ん？｣

『そろそろ禁酒しようかな...って、』

カ｢うん。なんで俺に言うの？笑｣


ああ、うん。分かってました。こういう人なんです彼って。伝わってなくて頭を抱えるとゲラゲラ笑う男達。そしてキョトンのカンタくん。ふぅちゃんに限っては美味しい〜って言ってる。


カ｢え？何？なんで笑った？｣

ト｢チーが可哀想になってきたわ笑｣

キ｢頑張って言ったのに超スルーされた女笑｣

ま｢カンタさん今のは酷いっすよ笑｣

カ｢え？え？何？｣

『に、妊活の、お誘いなんですけど...』

カ｢ぐふっ、え、あ、まじ？そ、そういうこと？｣

ト｢ひぃ〜！！まじで可哀想！！チーお前大変だなぁ！｣

『もう恥ずかしくて死にたい...』

カ｢ごめん！ほんとごめん！！したい！します！｣

『あの、そんなおっきい声で言わないで...』

カ｢はっ！ごめん！！｣


もうめっちゃ恥ずい...


カ｢うう...ごめん...俺めっちゃ雑魚...｣

『いいんです...遠回し過ぎたのが悪い...』

カ｢俺も一緒に禁酒する！｣

『元々そんな飲めないのに？』

カ｢う、ん...ごめん...あ"〜！めっちゃごめん！！｣

ト｢いひひひっ！馬鹿だ〜笑｣

『忙しいから...辞めた方がいいかと思ったんだけど、キイチも助けてくれるって言うし...』

カ｢キイチ知ってたの！？｣

キ｢普通に知ってましたけど笑｣

カ｢やっぱり俺よりキイチに相談すんじゃん...｣

『キイチが1番ストレートに言ってくれるもん。私がこう答えて欲しいって思っててもちゃんとズバッと事実を言ってくれる』

カ｢え、ほんとに平気？｣

『逆に聞くけど平気？私はもう覚悟出来てるけどカンタくんは出来てるの？』

カ｢...正直怖い。でも俺の子供産んで欲しい。｣

『じゃあいいじゃん』


ありがとって私の頬にキスしてくるカンタくん。嬉しいけどこれだけは言わせて欲しい。


『タルタルソースの口でキスはちょっとやだ』

カ｢それはもう我慢して｣

『だるいなぁ...』

カ｢酷いなぁ...｣

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