19話 ページ22
「A、このリボンなんかはどうだ？」
『えっ、あ、すごく可愛いですね！』
「こっちのバレッタも似合うな」
そう言うと、優しい手つきで私の髪の毛をいじってバレッタで留め、鏡を見せてくれる
ひいいいい髪の毛触るのとかちょっと心臓に悪いです……
取っかえ引っ変えして雑貨を漁るグルッペンさん、私より楽しんでるんじゃないか？そしてさっきから選んでるの黒ばっかりな気がしなくもないが…
「これも似合うな、Aはどれがいい？」
『えと、そうですね…どれも素敵なのですが、先程グルッペンさんが選んでくださった、このバレッタが可愛いと思いました』
そういってちょうどいい大きさで、真ん中には黒色に鈍く光る宝石のように加工されたものが埋め込まれており、私の銀髪に映えそうだなと感じたバレッタを手に取る
ふむ、ちょっと貸してくれ、と言ってそのバレッタを手に取ったかと思うとサッとレジで会計を済ませ戻ってくる
『も、申し訳ありません！お金、私が払おうと思っていたのですが…』
「いや、これは俺に払わせてくれ。というか、これを買いに行こうと提案したのも俺だしな」
そういって私の髪を結い、バレッタを留めてくれる
『…ありがとうございます。大切にします』
そう私が言うと満足そうに頷いて私に微笑むグルッペンさん。いや天使か？
『1つ疑問なのですが、何故髪飾りを私に？』
「……あー、ちょっと言いづらいんだが…」
『えっ、それなら全然答えなくても大丈夫ですので…！』
「あぁいや、別に隠すほどでもないんだが……その、少し嫉妬をしてしまってな…」
……嫉妬？？？なんで？？？
「青色というと、俺の中では大先生が思い浮かんでな…それに対抗して、その、俺の好きな色の髪飾りをつけてもらおうと、思ったんだ…」
……………なんだこの可愛い生き物は！！！！！！はぁ！？！？！！？？青色に嫉妬して自分の色の髪飾りプレゼントするイケメンおる！！？！？
てか、グルッペンさんの顔、ちょっと赤くなってないか？？いつもの余裕そうな顔どこいった…可愛い…
なんか、こっちまで照れる…
『あの。贈り物、とっても嬉しかったです。本当にありがとうございます』
「今度は本物の宝石がついたバレッタを贈ろう」
『本物！？』
さっきの照れた顔は何処へやら、そんな冗談を言いながら帰路につき、記念すべき初デート(？)の日は無事に過ぎていったのでした
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はゆり - エーデルワイスと言ったらあの曲が流れてきますねぇ。結構あのお話好きなんです！まぁそんなことよりもお話ものすげぇ面白いです！これからも頑張って下さいましぃ (2023年5月1日 21時) (
レス) @page10 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
年中微熱(プロフ) - 兎どんさん» コメントありがとうございます！兎どんさんの気持ちがこもったコメントを読んで心が暖かくなりました。この作品を読んでいただき本当にありがとうございました。第二シーズンの方でもよろしくお願い致します！ (2019年11月8日 18時) (レス) id: 81e47a6c6b (このIDを非表示/違反報告)
兎どん(プロフ) - 1シーズン目、全て読ませて頂きました！とても素敵なお話をありがとうの気持ちでいっぱいです…。箱推しなのですが強いて言うなら3強が好きなんですが、これを読んでると総統様一筋になりそうなレベルで苦しいですw 2シーズン目を楽しみにしています！！！！ (2019年11月8日 12時) (レス) id: 292a211385 (このIDを非表示/違反報告)
年中微熱(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» コメントありがとうございます。これからも好きと思っていただけるよう精進してまいりますので、続編でもどうぞよろしくお願い致します。 (2019年11月4日 19時) (レス) id: 81e47a6c6b (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - はぇぇぇぇええええ、好き（） (2019年11月3日 20時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：年中微熱 | 作成日時：2019年9月29日 3時
