いただきものはウサギさん

3.お顔 ページ3

私のことをこの子がずっと見てた？





JK「僕にとっては憧れだったんです。Aさんが！」







さっきから彼に押されつつある。




おばあちゃんヘルプ…。





祖母「グクはね、Aがウチに遊びに来たときに隠れて貴方のこと見てたのよ？」




『は、はぁ……』




祖母「それでAのこと気に入っちゃったらしくて………」





ほらっと祖母がジョングクくんを肘で小突く。









JK「ぼ、ぼ、僕を貰って下さい！！」



言うと同時に耳を真っ赤にする彼を見てこっちまで恥ずかしくなってきた。






『と、とりあえずお顔を見せてくれませんか？』



そう。彼は未だに顔を隠しているから表情が分からなかった。









JK「そんな！話すだけでも恥ずかしいのに顔を見せるだなんてそんな！」




どうやら彼は一人でテンパっているご様子。






『じゃあ帰ります。』




JK「え！？」






『だって顔が合わせられないんだったら貰いたくても貰えませんもん』





JK「だ、ダメです！見せますからっ！！見せますから貰って下さい！！」







そう言って彼はゆっくりと両手を顔から離した。







そんなに顔に自信が無い人なのかと思っていたのだけど…………





その逆……つまり、非常に整った顔つきであり、そのクリクリとした大きい目で私のことを見つめていた。





JK「……………これで貰ってくれますか？」

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