すとんずがーるは森本担。

37 森ちゃんの思春期 ページ37

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「それを聞かされた今日はもうハッピーで生きれる！！ありがとうね森ちゃん！！」






きゃほーーー！って感じで自動販売機の横にある出口から楽屋までびゅーんと飛ばしていくAの姿を見届ける。



ほんとに変わらないな〜……なんてちょっと口角を1人であげた。





ポケットに入っていた財布を出して、折角だし飲み物でも買おうとした時、


スマホが不意に照らされた。








樹【ど？順調？】





樹から来ていたLINEをみて、俺はため息。


どーせ、俺が連れ出した後の楽屋は青春もののドラマを見ている気持ちだったんだろうな。









はーあ。


俺ってなんでいっつもちょっとしか進めないんだろう。


だいすきってたった4文字くらい言えなきゃ、この先もう俺生きてけないよ。





俺ってこんなに臆病者だったっけ…。









森【ぜーんぜん】






樹からのメッセージに、そう返せばすぐに既読がつく。






樹【お前さ……Aめっちゃルンルンで帰ってきた】


樹【なにしたの？】


樹【森ちゃんだいすきー！！って叫んでる】






ポンっポンっと効果音がして画面に映し出された文字を見ておれはもう一度口角をあげた。








俺は知っている。


Aが俺に好意があるのを。


けれども、それが異性としてじゃないっていうのも知ってる。






だからいつまで経っても前に進めないのかもしれない。


いや、こんなこと理由にしてちゃいけないよな。









森【知ってる】



樹【お前さ、そろそろ男見せたら？】









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