心 × inar

頑張りすぎちゃったね、 ページ39

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伊｢だいちゃん、無理して全部食べないでね？｣

有｢…むぃひてないの、｣

伊｢あぁほら口から出るから、笑｣

有｢おいひぃ、…｣






もぐもぐしながら喋るから、笑

…食欲はあるんだなぁ。








光｢だいちゃんそんなに食べたの！……美味しかった？｣

有｢おいしかった、｣

光｢？｣






元気に食べてた様子とは打って変わって、何だか光の様子をうかがってるように見える…。





……もしかして、、








有｢でっでも､…あの…っのこしちゃった、…ごめ、さい、｣

光｢だいちゃん、大丈夫だよ、こんなにいっぱい食べられた！｣

有｢…、｣

伊｢だーいちゃん。今、お熱あるの、元気な時とは違うんだよ？｣







いつもペロリと残さず綺麗に食べる大ちゃんは、きっと前にそう育てられたから。

いい事だし、これからも元気な時はそうして欲しい。







伊｢誰も怒らないよ？……ほら、泣いちゃったらまたお熱上がっちゃうから、｣

有｢…っく、のこ、しちゃった、…っ｣

伊｢……だいじょーぶ。今一緒にいるのは、誰？｣

有｢、っ…いのちゃんと、やぶちゃ、…っひか｣

伊｢でしょ？だいちゃんに酷いことする人なんて、いないの。……はい、もうお薬飲んで寝よう？オレも一緒に寝るから｣








体が弱ると、心も弱る。
…精神的に不安定になりやすくて、昔の事もフラッシュバックしやすい。





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有｢…っ、｣





オレの服をキュッと握りしめて、心臓あたりに顔を押し付けて眠る体勢に入った大ちゃんの背中を、優しくトントンしてあげる。





大ちゃんは不安定になった時に鼓動を聞かせるとスー、と寝落ちするんだよね。


それは安心してくれてる証拠で…。





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薮｢…寝たか？｣

伊｢うん、…色々ありがと、｣

薮｢必要なもの、台所置いといた。｣

光｢オムライスで良かったのかな…ごめんね、なんか。｣

伊｢だいちゃんずっとオムライス食べたいって言ってたから、笑
…食欲はあるから、あと二日くらいで治ると思うんだよね。｣








…大ちゃんと友達になれた二人には少しびっくりさせちゃったかもしれないけど、助かった、来てくれて。






伊｢たまにさ、さっきみたいになっちゃうんだ｣

薮｢…伊 野 尾は大ちゃんの精神安定剤なのかもな｣

光｢それ俺も思った。｣

伊｢…でもこのままじゃダメだと思ったから、友達を作ろうって言ったんだけどね。
…頑張りすぎちゃったね、｣





…少しずつ、克服しようね、


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