心 × inar

不思議な夢 ページ37

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有｢…いのちゃん、おおかみ…？｣

伊｢え？笑｣

有｢いのちゃんって、おおかみ、なの？…おれも、おおかみ？｣







…朝起きて開口一番、その言葉だ。
オレの反応は間違ってない、うん、間違ってない。







伊｢狼？…どんな夢みたの？｣

有｢うぅーん…えっと、えっとね、いのちゃんの目、あかくなる、…｣

伊｢オレの目が赤くなる夢？｣






…それはそれで怖い気がするけど、笑

狼って言ってたから、狼のオレの目が赤くなるの？
あ、大ちゃんも狼になってるのかな、…？







有｢…かなしかったゆめなんだけどね、でも、みんなで、がんばるの。
……いっしょに、いたの、…。けど、きゅうに、だいすきな ひと、いなくなっちゃうんだよ…、しんじゃった、…｣

伊｢、…それは悲しいね｣

有｢たのしく、まいにち いっしょ、だったの…。だから、おれとか、いのちゃ…、だいすきな ひとに へんしんして、……がんばるの、、｣








…えー、と。

つまり、狼なオレらと人間たちは毎日一緒に、楽しく暮らしていた。



だけど、いなくなる…？てどういう事だろう。




…何かが起こって人間が命を落とす…？

…" 大好きな人に変身して " だから…









伊｢オレたち狼は、愛した人間の姿になって、強く生きる、って事？｣

有｢ん、…がんばるの。だってね、やくそく、したもん｣

伊｢約束……？｣








そこまで言って、ぽすん、とオレに抱きついてきた。

… " 約束 " それは言ってくれなかったけど。









有｢ばら、なったの。…だからね、がんばる｣

伊｢…、うん｣







肝心なところは大ちゃんの胸の内に秘めておくのかな。
…この夢にちょっとだけ影響されちゃったみたい。笑






伊｢不思議な夢、みたんだねぇ。…｣

有｢…いのちゃん……、あのね、ゆめにね、たかきもね、いたよ｣

伊｢え？笑｣

有｢たかきもね、おおかみだったよ！｣









…似合いそうだよね、たかぎ。狼。……笑









有｢みんな、かっこいーの、……くふふ｣

伊｢かっこいいのかぁ、それは嬉しいね｣








…大ちゃんの口から、オレ、たかきの他の " みんな " に少しビックリしたけど。



……夢だけど、他に友達が出来るなら嬉しい。









" みんな " と現実世界でも一緒に楽しく笑い合えるといいね。





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頑張りすぎちゃったね、→←あの事件の後の話。

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