出会い ページ3
.
その後は警察と救急が来て、いろんな事情を聞かれた。
幸いなことに、学校前の防犯カメラに犯人はしっかり映ってたから直ぐに捕まったって、あとから聞いた。
…しかも、犯人は中学生じゃなくて、高校も卒業した人達だった事に、恐怖を覚えた。
伊「…先生、ありおかくん、大丈夫…ですか、」
「怪我も順調に治ってきてると言ってたよ。ありがとうね、伊 野 尾くんがいてくれたお陰で大事には至らなかったんだ。
……もし、良ければ…なんだが、病院に、行ってあげてくれないか?」
伊「…え?」
あの日から入院して一週間が経った。
担任の先生に聞いて、ありおかくんの様子が分かって良かった…。
けど、なんでオレ、なんだろう。
「…ずっと、呼んでるんだよ、君のことを」
伊「…オレ?」
「…身寄りのない子でね…。お見舞いに来る人は学校関係者…先生たちだけで、
育った環境のせいか、あの事件のせいか……先生たちも、病院の先生ですら怖がって近づかせてくれないんだ。」
……、あの倉庫での光景を思い出した。
見てるオレでも怖かったもん…、。
伊「…行く、先生、今日これから行ってくる!」
「分かった。有 岡くんの事、頼んだよ」
学校終わりにすぐ、病院へと向かった。
.
.
伊「……、」
有「…た、けて…っ、こないでっ」
静かな病室に、魘される ありおかくんの声が飲み込まれるようで、、
伊「…大丈夫だよ、もう、こわくないよ、…っ、起きて、…オレだよ、…っいのお、」
有「っ……いやっ!!」
すごく苦しそうで、脂汗みたいのかいてる…。
伊「おきてっ、…おきて、」
有「っ…、……、」
伊「いのおだよっ…わかる?…っうお、」
目を開けた ありおかくんは、涙をポロンとこぼして、ぎゅぅ…としがみついてきたんだ。
有「…たすけ、っ…こわい、…いたいこと、ほんとはっ…」
伊「うん、大丈夫、なんにもしないよ、…っもう大丈夫だからね…っ」
怖い夢だったのか、あの光景を思い出したのか。
火がついたように泣きじゃくって、…でも声を押し殺してる。
伊「…っ、…だいじょーぶ、だいじょーぶだから…っ」
この時、子供ながらにオレが守ってあげたいって、
小さい背中を擦りながら本気でそう思った…。
.
伊「…あれから何年だっけ、」
有「んー?いのちゃんっ、て!」
伊「…ふふ、手ね、はい。」
…少しずつ、治していこうね。
.
348人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉乃華(プロフ) - じゃらしさん» え、嬉しすぎます、、!だいちゃん可愛すぎで毎回悶えてるので、、嬉しいです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年11月17日 18時) (レス) id: b75bffc992 (このIDを非表示/違反報告)
じゃらし(プロフ) - 莉乃華さん» くふふ、わんちゃ!…かわいよっ、みてぇ!… ワンッ!クゥーンクーンッ、…わ、んふふふっ……。いつもありがとうございます本当(TT)!!ちょっとコラボしちゃいました!おうちに帰ろ!の方にもupしましたので是非……!!m(_ _)m (2019年11月17日 12時) (レス) id: 918cbb8ece (このIDを非表示/違反報告)
じゃらし(プロフ) - アリさん» ありがとうございます(TT)!!これからも可愛さMAXでいきますたぶん!! (2019年11月17日 12時) (レス) id: 918cbb8ece (このIDを非表示/違反報告)
莉乃華(プロフ) - 大好きな『おうちに帰ろ!』とコラボ最高すぎでした、、、!わんちゃんのだいちゃんと人間の大ちゃん可愛すぎです、、 (2019年11月14日 13時) (レス) id: b75bffc992 (このIDを非表示/違反報告)
アリ(プロフ) - うわああ〜もうほんとにすきすぎます、、かわいいですほんと、、、、 (2019年11月14日 8時) (レス) id: 07a1d33e7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じゃらし | 作成日時:2019年9月9日 22時