心 × inar

父の日と… ページ14

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有｢…できたよ、？…、｣

伊｢そしたら、…そう！乗せるの！だいちゃん流石！｣

有｢…､｣

伊｢ほら、チーズ溶けて、ハートくっついたね？｣





真ん中でパックリ割れた部分には、残りのハンバーグのタネで繋いであげたのは内緒。

だいちゃんはハート型作るのに夢中だったからね。






有｢…！…とろとろ、ついた！｣

伊｢直せたね！｣

有｢うんっ｣





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それから少しして、カチャカチャ音をさせながらお皿に盛り付けてテーブルまで持ってきてくれた。






有｢、…まっくろ、…｣

伊｢そう？美味しそうだよ？｣

有｢…たかぎがね、おしえてくれたんだよ、ありがとの日なんだって…、なのに、っ｣






今日は父の日で…。

たかぎがお父さんに何かプレゼントしたらしくて、
それを聞いた だいちゃんは、保護者代理(というより親友)のオレに何かしたいと思い立ったみたい。




たかぎ からその後連絡あった。
何かしてくれるかも、って。






伊｢…ん、これ美味しい！！｣

有｢へ…ぇ、？｣

伊｢今まで食べた中で一番っ！！｣






その気持ちに応えたくてさ？
だいちゃんが落ち込むなんて、ダメでしょ。


…だって、すっげぇ嬉しいの…。


たとえ焦げてたって、これは世界一、美味しいハンバーグだ。




有｢…っぐす、…いのちゃ、｣

伊｢うん？｣





…情緒不安定になってきたな

…､ どうするか、




有｢…あのね…っ…きらいって言って、ごめんね？｣





だいちゃんてさ、実は頭の回転結構早かったりする。
し、結構色んなこと覚えてるのね。



自分が何気なく発した言葉も覚えてて…
今回は " きらい " この言葉がずっと頭に残ってたんだね。






伊｢気にしてないよ？笑｣

有｢…なんでぇ？｣

伊｢……ん？｣




…なんで、とは…？
え？オレが変？笑




有｢なんで、気にしてないの…？ だいちゃんは、いのちゃんに キライって言われちゃったら ヤダ､､｣

伊｢…オレが言うと思う？｣

有｢……ばかだからっ、…わるいこと したら､言うもんっ………そしたら､ひとりぼっち、なるのっ…。｣







あ…、もしかして、今日なのかな､､
だいちゃんが たまに思い出しちゃう、過去。





その証拠に、一人称が " だいちゃん " になってる。




オレが、初めて だいちゃんって あだ名で呼んだのが、小六。
それから自分でそう呼んでたっけな…

最近はオレの真似してるけど。笑




その前までは、" ぼく " と言っていた。




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