男子系女子の日常。6

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姫宮side



【16時に横アリに来い】



滝沢副社長から突然来た連絡。


幸か不幸か、Jr.のレッスンでも見てあげようかな〜って事務所に向かっていた。



【とびっきり可愛い格好して来い】



ここまで聞いたら分かるじゃんね、笑笑

私にSnow Manのデビューライブ見せようとしてる。



オーラス公演、IMPACTorsと見ようか〜なんて話してたんだけど、今回ばかりは自分の気持ちを優先したい。



来た道をそのまま戻って家で支度をする。


初日おめでとうの連絡をして、みんなそれなりに連絡がついてはいるんだけど、1人だけ既読すらつけてこない人がいる。


原因が分からないから心配。




途中、ちょっと良い所のチョコレートと、疲れた体が欲するであろう炭酸ドリンクを差し入れとして買って、向かう。




横アリの裏口に向かえば、この後機材を乗せるであろうトラックがたくさん。


ライブ期間に見かける風景に安心する。唯一違うこととすれば、会場の周りに可愛い女の子たちがいないこと。


寂しさを感じつつ裏口から入ると、待ち構えていたのは滝沢さん。



A「あれ、わざわざど〜も〜。

楽屋寄っていい？差し入れ置いてきたい。」



滝沢「あ、あいつら今各々ストレッチしてるから行っても相手してもらえねえからやめとけ」



ストレッチなんてするタイプじゃなかったのに、珍しい。



滝沢「最終公演だからみんな気張ってんだろ、岩本がインストラクターになって程よくやってるよ」


A「ひーさんがそういう系の資格持ってんの、マジで心強いね笑笑」



滝沢「ふはっ、笑笑
ほら、A、こっちおいで」



滝沢さんに誘導されてたどり着いた席は、いわゆる真正面。


カメラには映らない位置で、モニターもメンバー自身の動線も、しっかりと見える位置。


席には9人のうちわとペンラが。



「ちゃんと見てや！」

「精一杯の愛を姫に。」


9枚の色男たちのうちわ、1番最初に取った彼のうしろには、

「俺だけ見てろ、ピーーース！！」



ふふっ笑笑




暗転して、会場の音楽が変わる。


最高のライブが、今、開幕する＿＿＿＿＿＿

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