男子系女子の日常。6

『生きててくれてありがとう』 ページ17

滝沢side


「生きててくれてありがとう」


感情が先走ってアツく喋る愛らしいバカの言葉に、隣にいた彼女は泣き崩れた。


その姿は、、
どの言葉でも形容できないほど美しかった＿＿＿＿＿






この日はSnow Manのデビューライブ最終日。

Aは最終公演を見るために、横アリのこの会場にやってきた。


もろもろの便宜上、アラフェスの収録日とSnow Manの配信日を重ねた結果、両方を担当するAの負担を増やすことに。



そして、彼女は、より責任の大きかったアラフェスを優先し、(というか俺が行かせた、だってアラフェスの規模えげつないから)Snow Manのライブを見ることができなくなってしまった。


Aにとって大好きなお兄ちゃん、大切な仲間のデビューコンサート、見届けたかっただろうなと申し訳なく思っていると、あいつらから提案を受けた。



渡辺「Aに見せたいんですけど、オーラスだけでもあいつ呼べないですかね」


宮舘「俺ら9人が1番に感謝を伝える相手、Aだと思うので。お願いします。」


深澤「25なら嵐さんの方つかないんすよね？来れません？？」



滝沢「25日、Aは1日オフにしてるからね、連れてこようと思えば朝から連れてこれるよ」



ラウール「呼びましょ！！スタンドの1番良い席に座ってもらおうよ！！」


阿部「名案！A、嫌がりそうだけどね〜笑笑」


康二「せやなぁ、直接見るの恥ずかしいとか言いそうやな」


確かに、Aはきっと嫌がるだろうなあ、、笑笑



目黒「でも佐久間くんがお願いすればきっと分かったって言うと思う笑」


岩本「確かに、佐久間、行け」



佐久間「ん〜……」


あまり乗り気じゃない佐久間、きっと脚の心配をさせたくないんだろう。


看護資格を持つAなら、よく知る佐久間の症状なんてすぐ分かる。ゲネが終わった時「Aには連絡すんな」って珍しく声を荒らげてたな、笑笑





阿部「ねぇ、さくまぁ？
距離が近すぎてまだ『ありがとう』って伝えてないんじゃない？笑」



阿部ちゃんの言葉に、ほんの少し目を泳がせる佐久間。



佐久間「滝沢くん、、オーラスだけ、Aを、、滝沢くんの方から呼んで貰えませんか？今の俺、Aに甘えちゃいそう……」



滝沢「任せろ、絶対連れてくる」



9人が揃って笑顔になる。



さ、俺は可愛い後輩のために、一肌脱ぎますか〜

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