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Aside
〈旧館 廊下〉
日向｢この奥で･･･狛枝が縛られてるんだよな･･･｣
『･･･そうだね』
日向｢よし･･･｣
日向くんは思いっきり扉を開けた
日向side
〈大広間〉
開けた扉の先には笑顔のそいつが俺を待ち受けていた
狛枝｢A･･･会いに来てくれたんだね！･･･それと･･･日向クン？あ、もしかしてボクなんかの為にわざわざ食事を持ってきてくれたの？ 嬉しいな！｣
Aは狛枝に近付き体を起こしている
狛枝｢A･･･ありがとう｣
『･･･ん』
狛枝｢ボクはご覧の有様だからお構いはできないけど･･･まぁ、ゆっくりしてってよ｣
相変わらず･･･だった
そいつの言葉には、笑顔とは裏腹な妙な重みがあって･･･
口を開く度に吐き出される黒い毒が･･･あたりの暗闇をさらに塗り潰していくような･･･思わずそんな錯覚を覚える程だった
狛枝｢あれ、日向クンどうかしたの？ なんだか怖い顔してない？ まあいいや･･･A･･･ボクの所に来て･･･？｣
『･･･』
狛枝の元へ行こうとしたAの腕を引き肩を抱いた
日向｢俺達はお前と話に来た訳じゃない･･･ただ食事を持って来てやっただけだ。ほら、食えよ｣
狛枝｢えっ？ 食べさせてくれないの？･･･ねぇA･･･食べさせて？｣
日向｢な、何言ってんだ！？｣
狛枝｢だって1人じゃ食べられないよ。ほら、手を塞がれちゃってるしさ･･･来てくれたのがAで良かったよ｣
『･･･そっか』
Aは俺から離れて･･･狛枝に朝食を与えた
日向｢A！｣
狛枝｢来てくれると信じてたよ･･･A｣
狛枝はAの頬に口付けした
日向｢･･･ッ！｣
狛枝｢ところで･･･小泉さんはどうしたの？用事があるとか言ってどっか行っちゃった？｣
日向｢･･･え？ どうしてお前が知ってるんだ？｣
狛枝｢それはそうと話は聞いたよ･･･｢トワイライトシンドローム殺人事件｣だっけ？ ちょっと複雑な気分だな･･･ボクはあのゲームが好きだったからさ･･･ね？A｣
『･･･そうだね』
日向｢狛枝！ 勝手に話を変えるな！俺が聞いてるのは･･･｣
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作者名：メロン | 作成日時：2023年9月8日 9時
