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Aside
〈図書館〉
『ここの図書館に置いてあった物だよ』
ソニア「ほら、ご覧になりますか？」
日向「ご、ご覧になるも何も･･･これって何語だ？俺は日本以外はさっぱりなんだ･･･」
『じゃあ私が読んであげるよ』
ソニア「ではわたくしもお手伝いしますわ」
日向「A･･･読めるのか？」
『もちろん！･･･他にも読めるものあるよ』
日向「凄いな･･･」
『ソニアさんも読めるの凄いです！』
ソニア「･･･うふっ、30ヶ国語ほどでしたら読み書き可能です。王族の人間のたしなみですから」
さ、さすが･･･超高校級の王女だね
『じゃあ･･･読むね。”ジャバウォック島は太平洋に浮かぶ小さな島で風光明媚な常夏の楽園と呼ぶに相応しい島･･･”らしい。』
ソニア「これは以前･･･十神さんが話してくれた通りですね。ジャバウォック島は中央の小さな島と、それを取り囲む”5つの島”から構成される諸島です」
『周辺の5つの島はリゾート地として開発され、中央の島には行政機関が集まる立派な建物が･･･ってあれ？ソニアさん･･･これ･･･』
ソニア「･･･！お、おかしいですね･･･ジャバウォック島の中央の島って･･･」
日向「建物の形跡なんてなかった･･･あそこには･･･モノクマロックと公園があるだけだ」
『それと･･･この観光案内によると･･･その建物のロビーには、島を象徴する”銅像”が置かれているらしいんだけど･･･』
日向「え･･･それって･･･！モノケモノに”なった”･･･あの銅像の事か？でも･･･あれは建物のロビーなんかじゃなくて、普通に公園のど真ん中に置いてあったぞ？」
ソニア「そ、それだけではありません･･･気になる記述は他にもあります。Aさん･･･ここです」
ソニアさんが指したところを私は読んだ
『･･･！ この観光案内によると、5つの島を行き来する方法は”定期船”だけだって･･･』
日向「･･･え？」
ソニア「”橋”の建設を希望する声もあるらしいのですが、自然環境への影響を危惧して予定はしていないと･･･」
日向「ど、どういう事だ？だって･･･俺達が島を渡るのに使ってるのって･･･」
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作者名：メロン | 作成日時：2023年9月8日 9時
