33話 ページ35
瀬「おつかれ、香原」
香「お疲れ様です」
橘「決勝進出おめでとう!」
葉「おめでとう〜!」
順位は2位だったもののタイムが好成績で無事決勝進出できることになった香原。
県大会ではみんな1位通過だったけどやっぱり地方大会となるとレベルが違うなぁ。
瀬「次は田部だよ」
「伸びてるかなぁ」
瀬「残って練習までしてたんだから絶対伸びてるよ」
「あれ、瀬内気付いてたの?」
瀬「更衣室にいないんだもん、気付くに決まってるよ」
当たり前じゃん、と笑われる始末。
まあそりゃそうか。
「ほら、出てきたよ」
橘「こっちに向かって手振ってる」
竜「しかも大きい…」
江「杏美ちゃんも優花ちゃんも場馴れしてて安心です」
瀬「緊張感ないのは考えものだけどね」
そんなことを話していればいつの間にかスタートの笛が鳴り響いた。
飛び込みはちょっと距離が足りなかったけど、ストロークが武器な田部は開かれた差をグングンと縮めていく。
江「2位と僅差で1位!」
葉「決勝進出!」
田「残すはあとこやさんだけですね」
橘「小柳ならほぼ確実だよ」
「橘プレッシャー与えるのやめて」
去り際に鬼のようなプレッシャーをかけられた私は少し萎縮しながらも招集場所に向かった。
みんなこうも綺麗に決勝進出しちゃったんだから私にのしかかる期待値はすごい大きいはず。
想像するだけでお腹痛くなってきそうだ。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時