2話 ページ4
葉「田部ちゃーん!」
田「きた…」
葉「結局やってくれることになったんだね!」
田「今回だけだよ」
葉「そうだとしても、ありがとう!」
後輩の渚と呼ばれる子が大きく田部さんの名前を呼び、2人仲良さそうにそんな話をしている。
入部届けを出されている以上、今回だけってわけにもいかない気がするのは私だけだろうか。
橘「みんなのおかげでいいフェスになりそうだよ」
葉「僕もそう思うよ!」
「ありがとうございます?」
瀬「ていうか、メドリレって勝負だったんですね」
七「あぁ」
香「しかも鮫柄高校…」
田「それならそうと早く言ってよ、それなら練習する時間も欲しかったのに」
メドリレっていうのはメドレーリレーのこと。
みんなで順番にバック、ブレ、バッタ、フリーで繋いで泳ぐ種目のこと。
この引き継ぎが中々難しい。
「勝てなくても文句なしでお願いします」
香「でもできるなら勝ちたいよね」
「それはそうですけど」
葉「みんな早いし、きっといい勝負になるよ!」
「…ですかね」
葉「色んな大会の記録持ってるのにそんな自信ない?」
そんな純な質問に特に何も思わず苦笑いで返事を返すことになってしまった。
ずっとそのタイムが出せてればいいんだけど、人間はやっぱりムラがあるから仕方がないよなぁ。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時