18話 ページ20
田「さすがこや!バッタじゃ右に出る者はいないね!」
瀬「しかも大会新…」
香「私専門バッタじゃなくてよかった」
「そういうみんなも地方大会進出じゃん」
瀬「まあそうなんだけど」
香「でも自由形で自分の専門なんて泳がないよ」
「それはみんながクロールの方が早く泳げてるから」
私は今までどの泳法も満遍なく練習してきてるけど、その中でも1番重点を置いてるのはバッタ。
ドルフィンキックが美しいし、両手で水飛沫をあげながら進むのが派手だし目立つ。
それに速さを出すのが難しいし普通に泳ぐのさえもちょっと難しいとされてる泳法が専門だと普通にかっこいいだろっていうなんとも子ども的考えで決めてしまった。
練習は人一倍やらなきゃいけなくて大変だし肩甲骨剥がしされに整体も行かなきゃいけなくて泣き喚くほど痛いし面倒臭いけど、後悔はしてない。
葉「僕達も地方大会出るから、まだ一緒だね!」
橘「練習頑張ろうね」
「うん、このまま全国にも行きたいんだ、私」
田「そんなのみんな一緒ですよきっと!」
香「だからその分練習頑張りましょう!」
瀬「練習メニューも大会に向けて変えなきゃなぁ」
そう言い出したみんなに胸がじんわりするのを感じた。
思ってなくてもそう言ってくれるだけで十分嬉しい。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時