17話 ページ19
田「2位だった〜」
香「練習頑張ってたしね」
橘「このメンバーで遅いとは言っても、他のところでは早い方だよ」
江「みんな記録持ってる人達だから感覚バグりますよね」
散々瀬内とのケンカの時にタイムが遅いって言われてたけど今回のこの結果で言われることもなくなりそう。
生きてる?ってくらい生気が感じ取れないしさっき慰めたのもちょっと無に戻ってしまったっぽい。
田「今まで頑張っててよかったぁ…」
「これからもまた練習頑張れるね」
香「ちょっとハードにしてもっとタイム縮めてこうか」
田「うん」
嬉しそうにそう言う田部と、それを聞いて泡を吹いて倒れそうになってる瀬内。
2人はずっと競ってたけど負けるとまさかここまでになるとは。
「あ、やっば、次私だった」
香「待ってA2組でしょ?」
橘「いっ、急がなきゃ!」
葉「もう1組目始まっちゃうよ!」
「やばっ!行ってくる!」
みんなと話すことに夢中になりすぎちゃって自分の番をすっかり忘れてた。
気づけば1組目のレースが始まろうとしてて、私はみんなに一言告げて急いで控えに向かった。
男子と女子じゃ始まる時間が違うし私はそんなに早く行きたいタイプじゃないと踏んで竜ヶ崎くんは声をかけずに行ったんだろう。
ありがたいけどありがたくなかった。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時