15話 ページ17
響いたアナウンスになるホイッスルの音。
勢いよく見ずに飛び込んで泳ぐけど隣のレーンの香原が頭一つ分早いのがわかる。
折り返しからスピードアップを図るものの、差は埋まることなく100mを泳ぎきってしまった。
「くっそ…」
香「フリーは私の専門種目ですからね、簡単に勝てると思ったら大間違いなんですよ」
瀬「3位かぁ…」
田「せめて3位に入りたかったなぁ」
香「田部はもう少し腕力あげたらいけるよ」
やっぱり専門種目なだけあって香原が1位、私は2位で瀬内が3位の田部が4位だった。
泳ぎ始めるまでは完全に1位狙えると思ったのに意外と瀬内早かったなぁ。
今度から練習で試合形式のも増やしていくべきかも。
相乗効果でみんなタイム早くなりそう。
田「よし、次はバックですね」
瀬「私上戻らないでベンチにいるわ」
田「了解です」
「ちゃんと見てるから」
香「ファイト」
みんなで泳いだ後に1人で泳ぐ、ましてやそれが試合でなんて不安でしかないだろう。
全然タイム遅いわけじゃないから頑張って欲しいなぁ。
さっきのフリーで体は温められただろうし、その次にすぐ泳げるからいいと思う。
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作者名:花田 | 作成日時:2021年4月21日 17時