検索窓
今日:3 hit、昨日:42 hit、合計:65,350 hit

37 ページ38

.






そんな質問をさせなきゃいけない状態に中指を立てた


こうなったのは誰のせいでもないと思うと余計に腹が立つ








「病院、、行っ、てもいいのかな、、、迷惑じゃ、、ない、、?」


「、、、ったり前だろ」







歯をくいしばって答えた


あやの口から聞かされる言葉は
俺を苛つかせて、悲しくさせる







「、、こっちから行けなくてごめん」


「嫌だ謝らないで、祐基はちゃんと寝てて」


「、、うん」







「じゃあ、またね」を聞いて、病室で1人になった









もう限界





こんなにも大きすぎる感情を押し殺し続けてたら潰れる





あやと会うときは強い俺になるからさ


男らしく抱きしめるから


これで弱い俺は終わらせるから







今だけは許して







部屋には俺1人しかいないのに


誰にも見せないように
誰にも聞こえないように


布団に包まって泣いた


これが最後だからって全部吐き出すように
泣いて、泣いて、叫んで、泣いて


ベッドの骨組みを殴ったとき


アスファルトの地面で切った傷口が痛んだ






自分から溢れ出す赤い線を舌先でなぞると
鉄の味が鈍く広がる






その赤い味で目を覚ましたように起き上がり


呼吸を整え


顔と拳を拭い


シーツも布団もしわを延ばしたら


もう弱い自分はどこからもいなくなった







これで、堂々とあやの顔を見れる


いつも通りの強い俺で会って


あやの弱ってるところ全部無くしてあげるんだ







枕を背もたれにして待っていると


ノックの音が3回


短い返事の後に扉が開かれた

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
設定タグ:超特急 , ユーキ , 村田祐基
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ネオンガール(プロフ) - だしの素さん» わかりみ (2018年12月17日 16時) (レス) id: 18c4f82065 (このIDを非表示/違反報告)
だしの素(プロフ) - ネオンガールさん» いつのまにか感動物語になっておる (2018年12月16日 21時) (レス) id: 7df933fade (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - だしの素さん» 噛まれたい()直線に見えるけど実は少しずつ曲がっていく村田…泣く… (2018年12月14日 17時) (レス) id: 18c4f82065 (このIDを非表示/違反報告)
だしの素(プロフ) - ネオンガールさん» こじらせてる村田書きたかったのよ、、真っ直ぐすぎて曲がっちゃうの愛おしい、、 (2018年12月14日 12時) (レス) id: 7df933fade (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - だしの素さん» 吠えてくれたら鼻血モノよ、笑 (2018年12月12日 20時) (レス) id: 18c4f82065 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だしの素 | 作成日時:2018年10月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。