お姫様は退屈なようです

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Asaid


浮所「お嬢様！こちらはどうでしょう！あ、こちらもいいですよ！」


『飛貴、少し落ち着きなさい。』


浮所「だって、久しぶりのパーティーですよ！？」


『そうだけど…』


今は飛貴と一緒にドレス選び中
と言っても、ほとんど私は見てるだけだけどね


浮所「決めました！」


飛貴が選んだのは

薄いピンクにハイウエストのリボン付きフレアのパーティードレス
ベージュのヒールだった


浮所「重たいドレスは車椅子に乗るお嬢様にはきっと邪魔になると思いますので！」


『……そうね、これにするわ』


私がそう言うと飛貴の顔がﾊﾟｧｰっと明るくなった
そんに嬉しいのかしら









浮所「お嬢様、今日のお付は誰になさるのですか？」


メイドに着替えさせてもらいながらカーテン越しに聞いてきた


『そうね。……智くん(山P)、亀ちゃんかな』


浮所「え、たったの2人ですか？」


『そんなに沢山つけて注目を浴びたくない』


ｼｬｰ


浮所「うわぁー！素敵です！さすがお嬢様！」


『ありがとう。さて、今日のパーティーは楽しいものになるかしらね』








〜パーティー会場〜


ｶﾗｶﾗｶﾗ


受付「あ、ご招待……！！これはこれは、A様。今日のパーティーへのご出席ですか…?」


『えぇ。』


受付「それはそれは。旦那様もきっとお喜びになられます。(その前に、リストを見て腰を抜かすな)」






＜まぁ、見て雀部グループのご令嬢よ＞
＜あれが…。私、初めて見ましたわ＞
＜無理もありませぬな。あの方はパーティーへの出席はしない方だからな＞
＜それにしても、お美しい。ぜひ婚約したいものですな＞
＜馬鹿言え、お前みたいなのは無理だよ＞





『…』


山下「黙らせましょうか？」


『いえ、大丈夫よ。目立ったことはしないで』


亀梨「お嬢様。シャンパンを貰ってきました。」


『ありがとう。噂には聞いていたけど凄い人気ね。名のある財閥もチラホラ』


山下「そうですね。それがこのパーティーへ来る1番のメリットでしょうか」


亀梨「名のある財閥が集まるということは低級財閥にとっては大きなチャンスだからな」





篠本「おぉ、これはA様。お初にお目にかかります。篠本グループ時期社長候補、篠本敦と申します。」


『あぁ、貴方が。お誘い頂きありがとうございます。座ったままで失礼させてもらいますね』


篠本「とんでもない！お気になさらずに」


あぁ、胡散臭い笑顔
笑うなら心から笑いなさいよ

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