お姫様は退屈なようです

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Asaid


ｼﾞﾘﾘﾘﾘ……ﾊﾟﾁﾝ


『んー……あれ…?』


朝起きた。目が覚めていつも通り執事を呼ぼうとした
けど、私の部屋に人の気配を感じない
絶対に私が起きる前には部屋にいるのに


仕方がないから備え付けのベルを鳴らす
それを鳴らすと執事が1人飛んでくる


ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ


ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾀﾞ
ﾊﾞﾝ!!


那須「遅れて申し訳ありません！！」


『あら、今日は雄登が担当だったのね』


那須「はい。ですが、新人の朝食準備が思いの他手こずってしまいまして……」


あぁ、また雅人。
いつもいつもやっている仕事は違うが今日は料理なのね


『ねぇ、雅人ってなんで執事になったのかな』


雄登に車椅子に乗せてもらうためにお姫様抱っこしてもらった時に気になったことを聞いてみた


那須「んー、私にはよく分かりませんね。執事には様々な理由を持つものがいますから」



車椅子に私を乗せてストッパーを外し、部屋を出た


『……ねぇ、雅人について調べてくれる？私、興味が湧いちゃった』


那須「ｸｽｯ。かしこまりました。早急にお調べ致しますね」



自己紹介もしないから名前しか知らない新人執事
そんな彼について調べてみるのも面白いかもしれない

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