お姫様は退屈なようです

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麗華said


案内されたのは屋敷からは少し離れた図書館
建物全てが図書館のようで、これを清掃するのは半日以上かかるらしい


優太「じゃあ、俺たちはこれで」


神宮寺「貰ったカードをかざせば扉開くからね」


さっき貰った屋敷の者である証拠のカード
これがないと入れない部屋が多いらしい


麗華「分かりました。ありがとうございます」


ペコッとお辞儀をして2人を見送る


エミ「早く入ろう。」


エミーリヤさんがカードをかざし中に入っていくのを後ろについて追いかける


ソフ「あ、あそこ。あのハシゴに登ってる方が永瀬さんでは無いですか？」


ソフィアさんが手を向けた先にはハシゴに乗りながら本を片付けている男の人が


麗華「あの！！執事の永瀬さんですか！」


私は大声で永瀬さんを呼ぶ
振り返った永瀬さんはとても綺麗な顔をしていて
まさに顔面国宝級


廉「……あぁ、新しく来たメイドさん？」


1度こちらを見てすぐにまた本棚に本をしまう作業に戻ってしまった


ソフ「そうです。京美さんから永瀬さんに説明を受けるようにと伺ったのですが……」


永瀬「……あぁ、そんなこと朝礼で言ってたな」


エミ「……あの、お忙しいようなら出直しますが」


永瀬「……あぁ、大丈夫。もう終わったから」


麗華「え？でもまだ残って……:」


終わった、といった永瀬さんですが、永瀬さんの隣にはまだ山積みになった本がある
1度中断するのかな？



永瀬「いや、終わったよ。だって残りは君たちがやるんだから」



麗華・ソフ・エミ「はい？」



永瀬「君たち、出直すくらいの時間があるならここにあるのとそこの机にあるやつ。あと、向こうの窓際にあるやつ全部片付けといて」


ソフ「え、あの、でも説明が……」


永瀬「俺さぁ〜、暇じゃないんだよね。これから戻ってお嬢様のお茶の準備しないとだし」


エミ「私たち今日来たんです。本だってどこにしまえばいいのか知りません」


エミーリヤさんがそういうと永瀬さんはキョトンとした顔をしたけど、すぐに笑い出した

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