お姫様は退屈なようです

3 ページ4

Asaid


『んー、ねぇ、裕翔』


裕翔「なんでしょうか」


『まだかな……』


裕翔「そうですね」




時間とは早いもので、もう次の日になってしまった
私はお庭で本を読みながら帰ったという報告を待っている


と、言うのは建前で。
今日は執事研修の男の子が来ている
ジャニーズではなく執事協会から来たのだ


それが困ったもので…


ｶﾞｼｬｰﾝ！


ほら、始まった



？「やってられっか！！こんなこと！！」


爺や「こら！待たんか、雅人！そちらはA様がいらっしゃるお庭じゃ！」


ﾊﾞﾝ!!


『！！』ﾋﾞｸｯ


雅人「あぁ？なんだこいつ」


『ひっ！』


鋭い睨みをされ、私は硬直してしまった
そんな私の前に裕翔がたった


裕翔「口の利き方がなってないな。この方を誰だと思っている」


雅人「そんなこと知るかよ。興味ねぇ」


裕翔「お前の興味など知るか。」


『ゆ、裕翔、私は大丈夫だよ。だから、喧嘩しないで？』


裕翔「ですが、お嬢様、」


『裕翔』


裕翔「……わかりました」


私は雅人という男の子の顔を見る


『ご挨拶が遅れてすみません。私、雀部Aといいます。新人の執事さんですね、よろしくお願いします』


自己紹介をし、にこりと微笑む
だけど、相手はフッと鼻で笑った


雅人「お前みたいなチビがお嬢様？ﾊﾊｯ､笑わせんなよ！」


『え？』


裕翔「お前！」


雅人「病弱で家のやつに守られてるようなやつ、こっちから願い下げだ」


そう言い残して来た方向に戻って行った


『…そんなの、分かってる……』


裕翔「お嬢様…」


結局、キスマイの皆を待たずに部屋に戻ってしまった

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す