☆ ページ34
11月の声を聞いたとたん。
急に冷え込んできたこのところ。
今夜も風が冷たい。
あったかいお風呂に入って
頭の中もすっきりさせよう。
カズのことなんて
考えないで....
そう思って。
着替えを手にバスルームへ
向かおうとしかけたその時。
『ピンポーン』と
高らかな音を立てた
玄関のチャイム。
....だ、誰？！ でも。
こんな時間に来るのって...
びっくりですぐに動けない体。
少しの間の後。ガチャガチャと
鍵を開ける音が響き始める。
「...あ。なんだ、いるじゃんっ
さっきから全然
電話出ねぇーからさ」
ドアを開けた瞬間。
固まってる私を認めて
そう口にしたカズ。
「あ...」
そうだった....
電源、昼から
落としたままだった....
「さすがに寒みぃーなっ
そーいやもう１１月だっけ。
あ、ね、手洗わせて。
今、風邪引けねぇから」
「う、うん...」
玄関からまっすぐ
洗面所に入っていく
カズの後についていく。
いたっていつもと
変わらない表情で。
レバー上げて。水を出して
手を洗い始めるカズ。
ずっと会いたかったその背中、
まだ驚き冷めやらぬまま
ただただ見つめるだけの私。
どうしてここに？
今までずっと
連絡くれなかったくせに。
どうして今日？
大事な話でもあった？
...もしかして。
あの噂は本当で。
今夜は私に別れ話、なんて...
洗面所に入ってから。
カズも一言も発しない。
流れ続ける水の音だけが
２人の間に響き渡っている。
カズ...？
その時カズが。
まるでひとり言みたいに
口を開き始めた。
「クライアントの
おえらいさんの姪っ子がさ」
「....え？」
「俺の大ファンらしくて。
で、マネージャー同席で
セッティングされて。
一緒に飯食った。
まさか撮られるなんて
予想外(苦笑)」
え.....
流れ続ける水の音と。
カズの声がとけあって。
この１週間ずっとかかったいた
胸の中の霧を消していくよう。
...よかった...
やっぱり嘘だった...っ
その瞬間。
鏡に映ったカズと目が合う。
ガラス越しに。
真直ぐ私の瞳を
見つめてくるカズ。
安心したのが伝わった？
カズの瞳に。
かすかに安堵の色が
よぎったように見えた。
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かこ(プロフ) - のんさん» わ！コメントありがとうございます。私も同じ気持ちな方がいて嬉しいっ(ToT)ざわざわするのは、やっぱり彼が好きだから、なんですよね。来年もともに彼を、彼らを見守っていきましょう〜＼(^o^)／ (2016年12月31日 8時) (
レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 美月さん» 今年は本当にありがとうございました(*^^*)うふふ、来年はもっと美月さんを紫に染められるよう頑張ります(^o^)vこちらこそ来年もよろしくお願いします。 (2016年12月31日 8時) (レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 菜美恵さん» こちらこそ今年はありがとうございました。ツクーるでもこうしてコメントのやり取りができて本当に楽しかったし、書く励みになりました。来年もともに応援していきましょう(*´ω｀*) (2016年12月31日 8時) (レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - かこさん、私もざわざわしてました。で、かこさんと同じ心境にいたりました(*^_^*)なんだか嬉しくなってコメントしちゃいました。 (2016年12月30日 22時) (レス) id: 28588f8599 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - かこさん！こんばんは！かこさんのおかげで潤くんに染まってきている毎日です、、、笑 にのちゃんのお話も、みんなのお話も好きですが。笑 そんな愛でいっぱいのかこさんのお話、来年も楽しみにしてます！来年もどうぞよろしくお願いします！ (2016年12月30日 22時) (レス) id: bf49cd689d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2016年12月10日 17時
