Popcorn！続々編 【Jun Matsumoto】 第1章 2016

8. 幸せの輪 ページ8

「よし、じゃ、寂しい時はうち来いよ。
　和美も五十嵐に会いたがってたし。」

「ほんと？じゃ、近いうちに
　おじゃまさせてもらおうかな。」

「あ、美樹もいいですか？！
　智美ちゃんに会いたいし」

「大歓迎(^^)」

「やった♪」




美樹ちゃん、子供好きなんだよね。

笹森くんのお引越しを手伝った時も
すぐ智美ちゃんと仲良くなって遊んでたし。



子供か...

いつか私と潤くんの間にも
あんなかわいい子が
生まれたりするのかな...





願わくば。

潤くん似がいいな....なんて、
わわっ///




思わず想像して赤くなったら。
また美樹ちゃんに突っ込まれる。



「...あ。また潤さんのこと
　考えてたでしょ？
　Aさん、すーぐ
　顔に出るからっ(笑)」

「えっ、や、そ、そんなこと////」

「ほんと結婚しても
　ラブラブなんだからっ(笑)」

「////」

「にしても。
　課長の大好きなさとみちゃんと
　ほんと刺激的なラブシーン
　やってましたよね。

　ああいうのってAさん
　妬かないんですか？」

「え、あ...あれは演技だし、ね...///」




といいつつも。


１００％妬かないわけでは
ないんだけど...






うやむやに返事したら
美樹ちゃんが次の瞬間
ニヤリとして口を開く。




「...あ。あれより実際は
　激しい、と♪(笑)」

「っ////美樹ちゃんっ///」

「あー、これも図星だったか(笑)」




///もぉー....笹森くんまで笑ってる。

こうなったら私も反撃っ。



「み、美樹ちゃんこそっ！
　どうなの、新婚生活っ」

「えっ///ち、違いますっ、
　新婚なんてそんなっ///」




あらら♪自分のこととなると
とたん動揺しちゃって。

美樹ちゃんのこういうとこ
かわいいんだよね。





この春から美樹ちゃんと大野さんが
同棲を始めた。


大野さんのマンションで。



「智くんほんと動かないから大変〜」
なんてたまに美樹ちゃんぼやいてるけど。

その顔は本当に幸せそうで。

見てるこちらまで
あったかい気持ちになって。

今すぐ潤くんに
会いたくなってしまうくらい。





周りが幸せになっていくと
自分達も幸せになっていくんだね。




こうやって幸せの輪が少しずつ
広がっていくといいな....(^^)

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