恋の季節【Alan.s】

名前は？ ページ33

｢……


でね、今メッセージ考えてるんですけど、

どう送っていいかわかんないんです｣




私を引き止めてくれた

謎の男の子に相談中



玲於｢…別に、

楽しかったよとかでいいんじゃね？｣



｢うわ、テキトー

真剣なんだよこっちは笑｣


玲於｢だって、俺関係ねーもん｣


｢たしかに笑笑｣



あれから1時間

亜嵐くんへのメッセージに悩んで

結局送れてない






てか、私、

なんで見ず知らずの人にこんな話してんだろ…



｢ねえねえ、何歳？｣



玲於｢…は？｣


｢だから、何歳？｣



玲於｢…21｣




嘘、年下じゃん


｢私の方がおねーさんだ｣


玲於｢は？お前何歳？｣


｢22でーす｣



玲於｢1個だけじゃん｣



1個でも充分おねーさんなのに…




私は12月生まれだから

もうすぐ23だし！


うわ、おばさんじゃん


女ごころがわかってないね



そんな言い合いが続いて結局何も送れない





玲於｢お前、まだ送れてねーのかよ｣


｢うるさいなー、

お前って言わないでよ｣



玲於｢…名前は？｣



｢え、名前？｣



玲於｢うん、名前｣


｢…神崎A、｣




玲於｢…佐野玲於｣



｢…え？！佐野玲於？！｣



玲於｢うわ、ちょ、バカ！

声でけーよ！！！｣



ごめんごめん、

え、待って


亜嵐くんと同じグループの人に

色々喋っちゃってたってこと？



どうしよう、大失態…


でも、

名前行ってないし、大丈夫か…

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