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「ててくんだぁ」

「テテくんでーす。保育園の帰り?
さっきそこでユンギヒョンにも会った…よ、」


そう言って私を見たテヒョンと目が合う


『ユンギ帰ってるんだ』

「…うん。もう家着いてると思う」

『そっか。グク、ユンギもうおうちいるって』


帰ろっか。
私がそう言う前に、しゃがみ込んだテヒョンがグクの手を握った


「グク、今日はテテくんと夜ご飯食べに行かない?」

「ててくんと?!ぽてと?!」

「ポテトも食べていいよ。そんでお風呂入って帰ろ」

「おふろ?!おおきいおふろ?!」

「うん、銭湯。この前一緒に行ったとこ」

「いくっ!」

「よっしゃー」


ぴょんぴょん飛び跳ねるグクを肩車して
テヒョンが私を見た


「というわけでジョングク借りてくね」

『、テヒョン』

「ヒョン待ってるから、姉ちゃんは早く帰りな」

『…うん』

「ままいってきまぁす!」

『いってらっしゃい』


小さくなっていく2人の後ろ姿をぼんやり見送って、ひとり家へと歩き出した。


玄関で靴を脱ぎ捨ててリビングの扉を開ける


「おかえり。あれ、グクは」


ユンギの目の前まで歩いて
その胸にどん、とおでこをぶつける


「びっくりした、なに」

『……』


私の顔を覗き込んだユンギが目を見開く


「お前、なんて顔してんだよ」

『っ、』

「どうした?」


その手が優しく背中を撫でて
我慢していた涙がどっと流れだす


『っさっき、保育園のお迎えで、』

「うん」

『副担任の先生に、グクが、夜中泣くこと、話したの』

「うん」

『グクの声を聞いて、もっと抱きしめてあげてくださいって言われた、』


切り取られたように、
その言葉だけが私の中に落ちた


「…うん」

『関心が足りないって、愛情が足りないんだって、
そういう意味なんだと思う、』


そういうつもりで言ったんじゃないのかもしれない。
だけど、そう聞こえてしまった。


『なんかすごく悲しくなってっ、』


たったそれだけの言葉に、
私達を否定された気がしたんだ。

ぐちゃぐちゃな感情が入り混じって涙が止まらない

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k.n(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、本当に一つ一つの言葉選びからストーリー。内容覚えているのに泣きました🥲色々な方が作品を削除されますが、ぜひこの作品は残していただけたら嬉しいです。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - また読みにきてしましました…何回読んでもきゅんきゅんしてほっこりしてもうほんとに幸せです……こんな素敵なお話を書いてくださりありがとうございます…🥹 (2022年10月27日 9時) (レス) @page48 id: efd49a0979 (このIDを非表示/違反報告)
M.M(プロフ) - もう何度も読ませていただいてますが、久しぶりに見て号泣してしまいました(笑)映画化して欲しいくらい素敵なお話です! (2022年2月19日 1時) (レス) id: ddaf8faeea (このIDを非表示/違反報告)
ell1910(プロフ) - もう、泣き過ぎて明日仕事行けません(T_T)!どーやったらこんな素敵な話が書けるんですか!ヤバいです! (2022年2月9日 0時) (レス) @page33 id: 7b303fc88a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - 普通に何回も涙が伝いました… (2022年1月10日 7時) (レス) @page48 id: cf5a6128eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2018年5月31日 19時

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