親子はじめました【番外編2】

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「ヌナぁ！もう！うろうろしちゃダメでしょ！」

『ごめんごめん』


オフィスに戻ると案の定すっ飛んできたジミンに
ホソクが呆れた顔してデスクへ戻っていく


「はい、ここに座って資料綴じをして下さい！」

『またぁ？私最近資料綴じしかしてなくて飽きた』

「本当はホッチキスも持たせなくないけど
部長が言うから仕方く頼んでるんだからね」

『はいはい。黙って綴じます』


他の仕事も全然出来るんだけど。
この人達に感化されてかみんなが私を慎重に扱うから笑える


「よいしょ」

『よいしょって。あんたは普通に仕事しなさいよ。
なにナチュラルに隣座ってんの』

「俺も今日は資料綴じのお仕事だよぉ」

『可愛子ぶって誤魔化すな』


ふにゃふにゃ笑うジミンが
恨めしいくらいぴったり横について座る


「ヌナもうすぐお休みかぁ。会社で会えなくなっちゃうの寂しいな」

『毎日会社終わりに家押しかけてきて
ユンギに怒られた人の台詞じゃないよね』

「だってヌナと赤ちゃんが心配なんだもん」


ただ私の後ろをひたすらついて回って
夕飯食べて帰ってるだけにみえてたけどね？


『うん、ありがとう』


だけど、ありがとうジミン。


「きっとすごく可愛いね」

『赤ちゃん？』

「うん」

『私に似たらね。ユンギに似たら…どうだろう』

「どっちに似ても可愛いよ」

『そうかな』

「うん。きっとヌナみたいに純粋で、ユンギヒョンみたいに強くて。
ふたりみたいに、優しい子だよ」

『…ジミン』


緩んだ顔がお腹を見つめて優しく触れる


「生まれきたら俺と沢山遊ぼうね」


小さかったはずのジミンの手が
今度は小さな手を引くんだね。


『きっとこの子はすぐジミンのこと大好きになるよ』

「ほんと？」

『うん。私がジミンのこと大好きだから、間違いない』


私を見たジミンが大好きな顔で笑う


「俺もヌナのこと大好きだよ」


うん、知ってるよ。

この子にもそうやって
大好きだよって笑ってくれるってことも。


「今日の夕飯なに？カレー？」

『…あんた今日も来るつもり？』

「えへ」

『別に私はいいけど。ユンギに気をつけて』

「ヒョン目がマジだからなぁ。
お腹に週刊少年ジャンプ仕込んでいくね」


けらけらと私達の笑い声が小さく響く


じわり、じわり

またひとつ、積もる

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