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「…たな、たたいてごめんね」


小さな手がそっとその頭を撫でた


「いたかったね、ごめんなさい」


ちゃんとごめんなさいできるじゃんグク


「ぐくとなかよしになってくれる?」

「ワンっ!」

「ありがとう。ぐくのとーますのたおるかしてあげるね」


トーマスのタオル。
私、簡単に貸してあげてなんて言ったけど
ユンギに買ってもらって大切にしてたタオルだったね。


「たな、いっしょにとむとじぇりみる?」


てくてく歩くグクの後ろを
しっぽを振るヨンタンがついていく


『タオル、貸してあげるって』

「あぁ、最近ずっと握りしめて離さないやつ?」

『うん。朝は貸したくなくて怒ってたのに』

「偉いな、あいつ」

『お兄ちゃんだね』


グクは優しいから、
ヨンタンはすぐグクのこと好きになるね





それから、グクとヨンタンは本当に仲良しになった。


『グク余所見しないの。こぼれてるよ』


喋らないなと思ってグクを見ると
皿からこぼれまくっているおかず


「まま!よんたんもかれーたべたいんじゃない?」

『はい?』

「だって、ぐくのかれーみてる」


さっきからずっと余所見してると思ったら
椅子の下でしっぽ振ってるヨンタンをみてたのね


「ヨンタンはカレー食えねぇよ」

「なんで?」

「犬だから」

「えー?」

「えーじゃない。ちゃんと見て食えよ。
トーマスのタオル汚れるぞ」

「なんでわんちゃんはかれーだめなの?」

「なんでかはママに聞いて」

『すぐそうやって私に丸投げする』


知らないんだけど。


「ままなんで?」

『えー、Google先生に聞くからちょっと待って』









「ぱぱ!」


ヨンタンを抱えてよろよろと歩いてくると
満面の笑みでユンギを見上げる


「よんたんもいっしょにおふろはいるって!」

「ヨンタンはだめ。ほら、風呂行くぞ」

「え…いっしょにはいる…」

『ママと待ってるからお風呂入っておいで』

「なんで?よんたんおふろはいるよねぇ?」


走っていくヨンタンを追いかけて行くグク


「ひよこさんがいるよ、はいろう?」


犬をヒヨコのおもちゃで釣れると思ってるのが可愛い


「あぁ!よんたん!ままとはいるのはだめだよ!」

『入んないよ…』

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k.n(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、本当に一つ一つの言葉選びからストーリー。内容覚えているのに泣きました🥲色々な方が作品を削除されますが、ぜひこの作品は残していただけたら嬉しいです。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - また読みにきてしましました…何回読んでもきゅんきゅんしてほっこりしてもうほんとに幸せです……こんな素敵なお話を書いてくださりありがとうございます…🥹 (2022年10月27日 9時) (レス) @page48 id: efd49a0979 (このIDを非表示/違反報告)
M.M(プロフ) - もう何度も読ませていただいてますが、久しぶりに見て号泣してしまいました(笑)映画化して欲しいくらい素敵なお話です! (2022年2月19日 1時) (レス) id: ddaf8faeea (このIDを非表示/違反報告)
ell1910(プロフ) - もう、泣き過ぎて明日仕事行けません(T_T)!どーやったらこんな素敵な話が書けるんですか!ヤバいです! (2022年2月9日 0時) (レス) @page33 id: 7b303fc88a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - 普通に何回も涙が伝いました… (2022年1月10日 7時) (レス) @page48 id: cf5a6128eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2018年5月31日 19時

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