＿ ページ11
「どうした、腹減ったか？」
あやされてもぱたぱた暴れる体を
ユンギが抱っこするとぴたりと泣き声がやむ
「おぉ…泣き止んだ…」
「もう抱っこの仕方をマスターしている…」
「すごい…ヒョンがパパみたいだ…」
「みたいっていうかパパだよね？」
『ユンギが抱っこしたらすぐ泣き止むんだよね、なんでかな』
「え？パパだからでしょ？」
ついこの間まで
「な、おい、泣いてる泣いてる、どうする、泣いてんぞ」
って言いながらオロオロしてたのは秘密にしといてあげよう
泣いていたお姫様はご機嫌を取り戻したのか
うー、と唸って小さな手をユンギに伸ばした
「おい、俺のこと大好きだって言ってんぞ」
ホソクが飲んでたお茶をぶっと吹き出す
勢いよく顔あげるから何を言い出すかと思えば。
ツッコミ担当すらお茶吹き出してびっくりしてるよ
『みんな聞いた？親バカすぎて笑えるでしょ』
「マジだって。俺にはわかる」
「ほんと？うーとあーしか言ってなくない？」
「馬鹿だなテヒョン。お前にはわかんねぇよ」
「えー、ジミナわかる？」
「うん。俺のこと大好きだって言ってる」
「ジミンお願いやめて！空気読んで！」
「ゆ、ユンギヒョン、落ち着いて！座って！座って下さい！
腕の中に赤ちゃんがいます！！」
騒がしいなぁ、本当に。
ねぇ、そう思うでしょ？
だけどあなたもすぐこの場所が大好きになる
ここに溢れた愛は、ぜんぶあなたのものだよ
「やっと静かになったな」
『みんな明日も来るよ』
「勘弁してくれよ」
なんていいながらも、嬉しいんだ。
私も、ユンギも。
ベッドの中でうさぎと一緒に眠る小さな姿をふたりで見つめる
「お前にそっくりだな」
『そう？ユンギに似てるよ』
「目とか、お前じゃん。まつ毛ながい」
『口はユンギだよ。ほら、唇見てよ』
あぁ。こんな何気ない会話でさえ
どうしようもなく愛おしい。
『幸せだね』
「うん」
きゅっとユンギの手を握りしめて目を閉じる。
私達の歩く道には沢山花が咲いているんだ。
ユンギが、ジョングクが。
それからみんなが咲かせてくれた花
『愛してるよ』
愛してるよ、ユンギ。
愛してるよ、私たちの大切な大切な、新しい命
愛してるよ、ジョングク
今日も私たちはあなたを想って
伝えきれないほどの愛が、つもりつもる
いつかまたあなたの手を握って
今度はこの子も一緒に、花道を歩こう
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k.n(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、本当に一つ一つの言葉選びからストーリー。内容覚えているのに泣きました🥲色々な方が作品を削除されますが、ぜひこの作品は残していただけたら嬉しいです。 (2023年2月18日 22時) (
レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - また読みにきてしましました…何回読んでもきゅんきゅんしてほっこりしてもうほんとに幸せです……こんな素敵なお話を書いてくださりありがとうございます…🥹 (2022年10月27日 9時) (レス) @page48 id: efd49a0979 (このIDを非表示/違反報告)
M.M(プロフ) - もう何度も読ませていただいてますが、久しぶりに見て号泣してしまいました(笑)映画化して欲しいくらい素敵なお話です！ (2022年2月19日 1時) (レス) id: ddaf8faeea (このIDを非表示/違反報告)
ell1910(プロフ) - もう、泣き過ぎて明日仕事行けません(T_T)！どーやったらこんな素敵な話が書けるんですか！ヤバいです！ (2022年2月9日 0時) (レス) @page33 id: 7b303fc88a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - 普通に何回も涙が伝いました… (2022年1月10日 7時) (レス) @page48 id: cf5a6128eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じあ
| 作成日時：2018年5月31日 19時
