それを待つ時間 ページ49
『グクおいで。
ちょっと私とユンギとお話ししよう』
「なぁに？」
「ジョングク、こっち座って。
今から俺達が話すこと、分からなくてもいいからちゃんと聞いて」
「うん、」
『グクのお母さんのことだよ』
「おかあさん？」
グクを挟んで3人で座ると、
きょとんとするグクにユンギが優しい口調で話し出す
「おまえの母さん、いまは一緒に居ないけど、
おまえと一緒にいられるように準備してるんだ。
その準備がどれくらいかはわかんねぇけど
準備が出来たら、おまえのこと迎えに来る」
「ふぅん」
『だからそれまで、寂しくないように3人で待ってよう』
迎えにくる。
そう言うのに迷いはなかった。
その日まで、ずっと一緒にいるから、
悲しくても辛くても全部分け合おう
「いいよ！ぐくままとぱぱすきだからさみしくない」
そう言って笑うグクをみて泣きそうになった
『これ、見てグク』
「なぁにこれ」
小さなアルバムをグクの前で開く
『グクが小さい時の写真。
ほら、これグクのお母さん』
「、おかあさん」
『この赤ちゃんがグク』
「えぇ ちっちゃいねぇ 」
幸せそうに笑うおばさんと
その隣には生まれたばかりのグクを抱いている男の人
「このひとは？」
『グクのお父さん』
「へぇ ぐくのおとおさんかぁ」
すぐ分かるよ。
目元がグクにそっくりだもん
「これおかあさんだね！」
ページをめくっておばさんを指差す
『うん、そうだよ』
「これなんてかいてる？」
まだまだ赤ちゃんのジョングクの隣に
小さい文字が書かれていた
『ジョングク、1歳。
私が笑うと、ジョングクも笑ってくれる。
大きくなってね。 だって』
「ぐくおおきくなった！さんさいだもん」
『そうだね、大きくなった』
書かれていた日付を見て気が付いた。
グク、もうすぐ誕生日だ。
「おかあさんむかえにくる？」
『迎えに来るよ。』
迎えにくる、絶対。
4歳になって、5歳になって、
このページが必ず増えていく。
「じゃあおかあさんのおかおかいとく！
ぐくわすれちゃわないように」
『うん、いっぱい書きな』
忘れても、こうやってまた思い出そう。
覚えていて、グク
たくさんたくさん愛されて生まれてきたこと。
そして忘れないで
私もユンギもたくさんたくさんグクを愛していること。
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a(プロフ) - ぐくがお母さんに向けての一つ一つの言動でもう涙止まりませんでした…… (2022年2月4日 21時) (
レス) @page22 id: 625b9bc2d6 (このIDを非表示/違反報告)
?めぃろ?(プロフ) - いまからぐくがぱぱでぇすが可愛すぎて無理進めない話入ってこないかわいあ (2021年5月5日 10時) (レス) id: a284f3be6e (このIDを非表示/違反報告)
お星さま - 私の幼馴染みも解離性記憶障害で...泣けちゃいました...まだ読んでる途中ですけどとっても面白いです！！wwそしてポケモンマスターのくだりめっちゃ笑いましたw (2019年6月6日 0時) (レス) id: 4307a1b454 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - はるなさん» 実在する人物(笑)出してしまいました。笑っていただけていたら嬉しいです！笑 (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
じあ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます（；＿；）読み返したいと思える作品になり、本当に嬉しいです。皆さまの応援のおかげです、ありがとうございます！ (2019年4月30日 13時) (レス) id: 5b76b5a436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じあ
| 作成日時：2017年9月22日 21時
