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.JM side







「ちょっと外行かない?」





テヒョンが休憩中に外に行こうって誘ってくる時は

いつも決まって事務所の近くのコーヒーショップに行く時。

断る理由もないからいつも一緒に行って休憩をする。





「あ、財布忘れた、先行ってて」




手を合わせてごめんと謝るテヒョンを目で追いながら歩く。

ちゃんと前を見て歩けばよかったんだ。



何かにぶつかったと思ったら目の前には

華奢な女の子が目を見開いて立っている。

服には女の子が持ってたコーヒーが掛かって大きなシミを作ってる。




『…ほんとにごめん!

火傷とかしてない?大丈夫?』


「だっ、大丈夫です!」



すごい慌てた様子でカバンの中からハンカチを取ってシミを取ろうとしてる、

絶対そんなんじゃ取れないって…。



せめてクリーニング代でも,と思って

渡そうとしてるうちに走って行ってしまった。


 



「ごめん〜お待たせ〜、ってなに?その写真」





テヒョンが戻ってくるなり俺の足元を指差して言う、

多分あの子の物であろう写真が落ちていた。





「え、それ拾ってどうすんの?」


『どうすんのって、返すよ』




誰に??って顔に書いてあるような表情で見つめてくる。

ぶつかってコーヒーまで掛けちゃったのに

あの子の物ってわかってる物を捨てるようなことはしたくない。

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作者名:なるま | 作成日時:2021年9月1日 17時

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