あなたの見てる世界 (ページ38)

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＊ページ38

.JM side

「え…？」

「…知らなかったのか？

てっきり知ってると思って、」

唖然としているマネヒョンの

握り締めてる丸めた紙を無理矢理取って広げると

俺とAの写真が一面に載ってる、

きっとこれがページとして載るはずだった原稿だ

そこの見出しには本当か嘘かもわからないことが書いてあった。

横にある文の始まりには

“ジミンを狙うライターがターゲットと熱愛か”

なんて嘘みたいなことが書いてある。

まさか、そんなことするはずない。

でももし本当だったら？

いつから騙されてたんだろう、

初めて会った時からもう騙されてたのかもしれない。

好きって言ったのも全部嘘だったら？

そんなこと考えるのすら怖い、

ポケットの中で必要以上になる携帯を

ただただ無視し続けた。

ごめんね、今は話す気にならないんだ、

これが嘘だったとしても今は時間が欲しい。

誰からの連絡かも見なくてもわかる。

「ジミナ…」

「切り替えないと、マネヒョン、

勝手に見ちゃってすみません、」

破きたい衝動に駆られた紙を

マネヒョンに返して練習を再開した。