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それから数日で先輩が撮った写真は記事になった。
でも私が言った通り、その女の子は後輩アイドルの子で
ファンの子達がどこのグループのどの子とまで突き止めていて
熱愛疑惑が出てしまった。
そんなネットの噂を調べて鵜呑みにしてしまうほど、
私はジミンさんのことが気になってきている。
考えれば考えるほどモヤモヤした気持ちになって
同時に会いたい気持ちも増していく。
「気分転換に飲み物でも買ってこいよ」
そう先輩に言われて渡されたお金は
コーヒー二杯買える分で。
またあのコーヒーショップに行けと言うことだろう。
ここで会ったのなんてほんの数週間前なのに
気になり出した途端連絡を取ってないだけで
何ヶ月も会ってない気がする。
またこの前と同じコーヒーを頼んで並んでいると、
奥の先から見たことのあるシルエットがチラッとこちらを見てくる。
「あ、Aちゃん、久しぶり」
サングラスをしたままでも優しく微笑んでくれているのがわかる。
「やっと時間できてさ、
いま連絡しようかなって迷ってたとこなんだ。」
そんなこと言われたら、期待してしまう。
もしかしたら私と同じこと考えてくれてたのかな、って。
『ジミンさんお久しぶりです、元気でしたか?』
「うーん、まあまあかな
でもAちゃんに会えたから元気出てきた」
ふわって笑う笑顔にまた胸が締め付けられる。
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作者名:なるま | 作成日時:2021年9月1日 17時