なんで私がマネージャーやねん。

36 -登坂 side- ページ37

┈┈┈登坂 side



買ってあげたビール、運んであげる
なんて理由をつけてもう少し話してぇなぁって
少し強引に、Aの家までついていこうとしたら
まさかのLDHの本社寮。


A「あ、そうそう。私LDHで働くことになって今日からここがおうちやねんー(ﾆｯ)」


コイツはこの笑顔無自覚だからタチが悪い。
しかもおうちって言い方。
可愛いにも程がある。

なんもわかってなさそうにヘラヘラしてるから、
軽くデコピンかましてやった。


俺もLDH なんだよって教えたら
頭にすげぇはてなマーク浮かんでて。
俺らってそこそこ有名だと思ってたんだけど、
コイツマジでなんも分かってねぇ。
なんなら俺たちのこと全く知らないし。


とりあえずそろそろ戻らねぇと
隆二にキレられそうだし。


急いで、LINE追加だけした。


暇な時にLINE返しますねーって、
どんだけ面倒くさがりだよアイツ。
LINE来ねぇかなーって、携帯の画面
チラチラ見ちゃいそうな俺が想像出来て
すげぇだせぇ(笑)

それぐらい惚れてるってこと。



「ん。まぁ、じゃあ仕事戻るわ。とりあえず仕事終わったらラインすっから即レスしろよ。」


離際なんか寂しくなって、頭ポンポンしたりして。
どんな顔してるかなーってAの顔見たら
ふにゃふにゃの笑顔で。


反応楽しみでやったのに、こっちが鷲掴みにされた。


本社に戻る途中に、iPhoneに1件の通知。


【 A 】臣さんビールありがとう✨ 今から1人ビール祭りするで🍺 臣さんも頑張ってね⚐ﾞ

やばい。死ぬほど嬉しい。
めっちゃいい声出せそう。

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