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鬼の子【堕姫】 ページ10

夢主ちゃんは、生まれた時から鬼です
周りに忌み嫌われています。
鬼殺隊ではありません
──────────────────
Aside


今日も私は嫌われる


石を投げられ、川に落とされ


水瓶に顔を突っ込まれ


日の下へ出され、皮膚が溶ける



私は鬼だ。この村に鬼はいない


私だけ。だから、嫌われる


生まれて14年、人を食べたことはない


食べたいとは思うけど


食べてしまったらもっと村の人達に


酷いことをされる


これは自己防衛のための我慢なんだ





今日も自分の家の押し入れで体を縮めて


夜になるまで過ごす


これが私の日常



でも、今日は違った


夜になり、外に出ようとしたら


外から聞こえる村の人達の悲鳴


ぐちゃぐちゃと肉の千切れる音



引き戸を開け、外へ出ると



村が半壊していた



いつも虐めてくるあの子は首がない



いつも水瓶に顔を押し付けてくるあいつは



腸が引きずり出されてる



それを私は不意に美味しそうと思った





だんだんその肉塊に近づくと



目の前を誰かが遮った



上から見下ろされ、恐怖が私を襲う




堕姫「…何?あんた?」



『…あっ…あなた…こそっ…誰ですか……』



堕姫「…あんたに名乗る必要はないわ」



『……貴女はっ……お、鬼ですか?』



堕姫「…だったら何?」




私はそれを聞き、その人にすがった




堕姫「ちょっと!!なに?!」


『たす…けてください…」


堕姫「え?聞こえないわよ!」


『っ……助けてください!!!!』


堕姫「……は?」


『…私を助けてください……』


堕姫「…あんた、鬼?」




私はそれに頷き、その人の服をギュッと握る



堕姫「…いじめられていたの?」


『…嫌われてるん…です……鬼…だから


 死なないからっ…て……身を焼かれたり


 水瓶に顔を突っ込まれたり…


 心臓を…「もういいわよ」……』



堕姫「…あんたが不細工だったら


  助けないとは思わなかったわね」


『えっ…』


堕姫「あんた…綺麗じゃない。


  …私に着いてきな?


  そしたら…あんた、幸せなれるよ」


『……はい』



堕姫「私は堕姫…あんたは?」



『Aです…』



堕姫「いい名前…」



そう言われ、頭をぐしゃっと撫でられる




その時の堕姫さんの顔はとても穏やかだった




《おまけ》

─拾われて一年後─


堕姫「もぉ…可愛い…」


『堕姫さんっ、近いっ!///』



…童磨さんへるぷみー←



end…

溺れる【真菰】※→←乙女心【胡蝶しのぶ】



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朱音(プロフ) - 百合で世界救えるのでは??? (2023年4月17日 9時) (レス) @page2 id: 6e18e032fb (このIDを非表示/違反報告)
まお - 恋愛頑張ってください! 私も女の子が好きです ユリサオコウ (2021年1月12日 2時) (レス) id: 96e4d58c1a (このIDを非表示/違反報告)
ユーフォニアム吹きの少女 - ↓無惨登場人物にいませんでした。すみません (2020年10月27日 19時) (レス) id: 4438656c34 (このIDを非表示/違反報告)
ユーフォニアム吹きの少女 - リクエストです!無惨(女)と夢主ちゃん!書けますか? (2020年10月10日 15時) (レス) id: 4438656c34 (このIDを非表示/違反報告)
チキン - リクエストで堕姫とくすぐりかけますか? (2020年9月18日 23時) (レス) id: 0595e373b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リキュール | 作成日時:2020年1月17日 1時

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