２０話 ページ23
【エーミールside】
思った以上に冷たい声色が出た。
少しやりすぎか？とは思うものの、それ以上の事を彼はやってしまっている。
＿あいつはどうせすぐに見つかるわ‼＿
あのトントンさんから出たとは思えない言葉が、脳裏に蘇る。
どうやら、その言葉は他の３名を怒らせたようだ。
そして、私も例外ではない。
オスマンさんのようにひしひしと強烈な怒りを込みあげさせるわけでもなく、コネシマさんやシャオロンさんのように憤慨するわけでもなかった。
ただ、目の前にいるトントンさんへの呆れと不信感が大きくなってしまったのだ。
トン「なんやねん…その言い方…。」
『…ご自分で考えてはいかがでしょう？
貴方自身が先程、何をして何を言ってしまわれたのか。』
そう言うと胸ぐらを掴まれた。
トントンさんから怒りを感じ取る。
トン「…っ…」
『…よほどお怒りのようですね…。
しかし、それ以上の怒りをこちら側も感じていることをしっかりと考えてください。』
フンッと、胸ぐらを掴んだわりには何かをするわけでもなく、すぐに離す。
そしてその場から離れて、再び王女の元へと戻って言ってしまう。
『…今回ばかりはこちらも許せませんので…』
【Aside】
ガッ
鈍い音と激痛に、私は目を覚ました。
『…っ…‼』
周りは真っ暗で何も見えない。
ただ、自分は座り込んでいて、手足を拘束されている事が分かった。
今はきっと、お腹を蹴られた。
「お、やっと起きたみたいだぜ？」
「本当だなぁ。」
『……貴方達は…誰…？』
暗闇に問いかければ、約３名ほどの笑い声が聞こえる。
背後は壁ね…
周囲を囲まれているわけではないみたい。
「誰って聞かれて、答える奴が居ると思うか？」
『……では…貴方達は王女に雇われているのかしら？』
「…フッ……まぁ、それくらいは教えてやるよ。
どうせお前は朝まで生きてねぇしな。
答えはYesだ。」
朝まで生きていない…？
殺されるという事かな…？
『…っ……』
一応、怯えている反応はしておかないと…。
ガッ
そんな事を思うのも束の間、何かで身体を殴られた。
ガッガッ
連続で私を殴る男達は、狂ったように笑う。
暗闇の中、蹴られ殴られを続けられていく。
私は“昔のように”1番痛みを耐えられる意識を持つ。
歯を食いしばって、意識を集中させた。
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向日葵(プロフ) - すみれいんさん» 同じ文でも、何度か読むとやはり違見解が出来て、話が広がりますよね！更新の方は遅れていて本当にすみません！m(_ _)m (2020年1月11日 14時) (
レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 今更新されているところまで読んでからここに戻って1から見るとまた見方が変わっていいですよね。こう…捉え方が変わってきます！！ (2020年1月6日 15時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - きのこ(em推し)さん» 返信遅れてすみません！m(_ _)m面白いと言っていただけてとても嬉しいです！応援もありがとうございます！♪( ´▽｀) (2019年10月6日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 面白かったです。応援してます。続編行ってきますｗ (2019年10月3日 11時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - hasuki-さん» お祝い有難うございますっ！！とても嬉しいです！♪( ´▽｀)夏休みに入ったので、おそらくペースがもっとあがる“かも”しれません！（あくまで“かも”です(･･;)） (2019年7月20日 13時) (レス) id: 6b871adc31 (このIDを非表示/違反報告)
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