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「…………」
エレベーターが1階に到着してドアが開いた瞬間、菊池がスタスタと歩いて出て行った
私はエレベーターを降りたものの、菊池が見えなくなるまでその場から動けなかった
菊池の考えてることが、本当にわかんない
この会社に入ってからほぼずっと一緒にいるはずなのに、いつまで経ってもわかんないまま
呆然と立ち尽くしていたら、また別のエレベーターが1階に到着する音が聞こえてきて Aさん?と背後から声を掛けられた
「今日2回もAさんにお会い出来るなん…」
「…………松島さん、」
「Aさん何かありました?」
「……え、」
「泣きそうな顔してるじゃないですか」
屈んで、私の顔を覗き込んでくる松島さん。
今の私の心境を悟られちゃうんじゃないかって不安ばかりが募る
「…何もないです、」
「でも、…今のAさんは放っておけない」
両手で頬を包まれて視線が絡み合う
そのまま松島さんの綺麗な瞳の中に吸い込まれていってしまうんじゃないかって錯覚してしまいそうになる
「話、僕で良かったら聞きますよ?」
「そんな…」
「僕だと頼りないですか?」
「そんな事ないです」
じゃあ行きましょ?って微笑んで私の手を優しく握る
松島さんには、本当に頼ってばかりだ
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サ ナ エ(プロフ) - Rukarinさん» わぁぁ!素敵なコメントありがとうございます!!これからもぜひ読んでくださいね(*´ー`*) (2018年6月23日 17時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
Rukarin(プロフ) - この作品すごく好きです!頑張ってください! (2018年6月23日 12時) (レス) id: 3af6288758 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Ayanoさん» コメントありがとうございます!そのお言葉、作品を書く上でとても励みになります( ; - ; )これからもぜひ読んでくださいね( *˙˙*) (2018年6月18日 20時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - この作品大好きです!!この先の展開めっちゃ気になりますっ!更新楽しみにしております! (2018年6月18日 18時) (レス) id: 6218e6df28 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - ぴよさん» コメントありがとうございます!これからもぜひ読んでくださいね( *˙˙*) (2018年6月11日 18時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サ ナ エ | 作成日時:2018年6月6日 7時