To my dear

44 ページ45

.







金曜日。

あと1日で休みだ〜！なんて、朝からちょっと高めのテンションで支度をして家を出る









「あ、松島さんおはようございます」









久しぶりの松島さんに、さらに嬉しくなる

…今日はいい事がありそうな予感









「Aさん、」









それなのに、何処か浮かない顔をして私を見つめる松島さん。

…どうしたんだろ、









「メール、見ていただけましたか…？」









メール？

そんなの来てたっけ？




急いでスマホを取り出してメールのアプリを開く

一気にスクロールしたら、月曜日の朝にメールが来てたことを思い出した









「あ。すみません…！返信するの忘れてました」








なんて事をしたんだ私は！！

月曜日の私を、ものすごく怒りたくなった



…私、松島さんに失礼なことをした



バッと頭を下げたら、「頭上げてください？」って困った顔をされた

…ちょうど、出会った日みたいに。








「いいんです！ただ、内容が内容だったから読んでくれたかだけでも確認したくて…

でも今日Aさんに会えたので、大丈夫です」









そう言って、優しく微笑んだ松島さん。

優しすぎる…









「明後日、Aさんの誕生日なんですよね？」

「そうですけど…」

「あ、たまたま勝利から聞いたんです！」








慌てて付け加えた、「そんな顔しないで！」って顔してる松島さんを見て私今どんな顔してるんだろって気になった









.

45→←43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す