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「なぁAー」
「んー?」
「この前企画する時にメモしたやつどこやったっけ?」
「え?…そんなの処分しちゃったよ?」
「えー、まじか、…」
「何かに使う予定だった?」
「いや…あれ結構いい案になりそうだったからまた別の機会に使えねえかなって思って」
「あー…」
「ま、無いならいいや」
「あ、待って菊池」
「ん?」
「私の携帯に入ってるかも」
「まじで?」
バッグの中をゴソゴソしながらスマホを探す
…あった。
「菊池、あった…よ」
え、何で菊池が私の本を持ってるの?
…ああ、今落としたのか
「お前…これ」
「や、やめてよ」
この年になってまだこんな本読むのかよって笑われるかと思ったのに。
菊池は、しおりを抜き出して哀しそうに微笑んだ
…おばあちゃんが四葉のクローバーを押し花にして作ってくれたしおり。
「………お前このクローバー見つけた時の記憶、ある?」
「え?…確か、小さい頃おばあちゃん家に遊びに行った時におばあちゃんと近くの公園で見つけたはずだけど、?」
「…そっか」
はい、って返された本。
私の大好きな、愛読書。
「その本いいよな」
「えっ?菊池読んだことあるの?」
「まあな。離れ離れになっちゃうところ、まじでしんどくなる」
「わかるー!」
さっきなんで菊池があんな顔してたのか、わかんない
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サ ナ エ(プロフ) - Rukarinさん» わぁぁ!素敵なコメントありがとうございます!!これからもぜひ読んでくださいね(*´ー`*) (2018年6月23日 17時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
Rukarin(プロフ) - この作品すごく好きです!頑張ってください! (2018年6月23日 12時) (レス) id: 3af6288758 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Ayanoさん» コメントありがとうございます!そのお言葉、作品を書く上でとても励みになります( ; - ; )これからもぜひ読んでくださいね( *˙˙*) (2018年6月18日 20時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - この作品大好きです!!この先の展開めっちゃ気になりますっ!更新楽しみにしております! (2018年6月18日 18時) (レス) id: 6218e6df28 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - ぴよさん» コメントありがとうございます!これからもぜひ読んでくださいね( *˙˙*) (2018年6月11日 18時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サ ナ エ | 作成日時:2018年6月6日 7時