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松島さんと端っこの方で盛り上がっている中、
真ん中辺りで先輩方の相手をしてる菊池を見たらばっちり目が合ってしまった
…え、なに、
口元が若干動いて、視線を逸らされた
「それで、その時に勝利が…」
「…………」
「Aさん、?」
「…………えっ、はい」
ぼーっとしてた。
菊池が何言ってたのか考えたけど全くわかんなくて、すっごいモヤモヤする
せっかく松島さんが話を振ってくれてるのに、失礼すぎるよね…
反省しなきゃ。
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「じゃあまた連絡しますね!」
「はい!ありがとうございます」
駅で別れたはずなのに。
腕を掴まれた、松島さんに。
「…やっぱ待って。」
「え?」
「僕、送ります…できるだけ長く、Aさんと一緒にいたいから」
「……」
「だから、送らせてくれませんか?」
不安そうに見つめてくる松島さんに、さっきまでの顔の火照りが戻ってきたみたいにドキドキして。
無意識に頷いてた。
いつもは急行を利用するのに、松島さんは私の手を引いて各駅停車の電車に乗り込んだ
「私の最寄り、急行でも止まりますよ?」
「…各駅停車じゃ、だめですか?」
「だめ…じゃないです」
私よりも背が高いのに、上目遣いで訊いてくる松島さんを見てさっきの言葉を思い出した
ーできるだけ長く、Aさんと一緒にいたいから
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サ ナ エ(プロフ) - Rukarinさん» わぁぁ!素敵なコメントありがとうございます!!これからもぜひ読んでくださいね(*´ー`*) (2018年6月23日 17時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
Rukarin(プロフ) - この作品すごく好きです!頑張ってください! (2018年6月23日 12時) (レス) id: 3af6288758 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Ayanoさん» コメントありがとうございます!そのお言葉、作品を書く上でとても励みになります( ; - ; )これからもぜひ読んでくださいね( *˙˙*) (2018年6月18日 20時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - この作品大好きです!!この先の展開めっちゃ気になりますっ!更新楽しみにしております! (2018年6月18日 18時) (レス) id: 6218e6df28 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - ぴよさん» コメントありがとうございます!これからもぜひ読んでくださいね( *˙˙*) (2018年6月11日 18時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サ ナ エ | 作成日時:2018年6月6日 7時