To my dear

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…全っっっ然寝られなかった、






ーストーカー。されてんだよお前が

ーだから嫌な予感するっつったろ






私が怖がらないようにってお風呂入るまで部屋にいてくれたんだけど
菊池が帰ってから、なんか無性に怖くて布団の中でずっと縮こまってた








「A、」

「…ん？」

「昨日は悪かった」

「ううん、私が訊いたことだし」

「でも、」

「大丈夫だから」

「…無理すんなよ」








ありがとうって言ったけど、言葉が続かなくて。
居心地が悪くて必死に話題を探すけど寝不足のせいか頭がうまく回らない


…心做しか、なんか寒気もする









「お前化粧ノリ悪いな今日」

「はっ？」

「さすがに俺、厚化粧は好みじゃねえわ」

「別に私、菊池に好かれようと思ってませんから！！」









ケラケラ笑う菊池を、鞄でバシッと叩く







「いってぇ！！！」







やっぱり、菊池は私のこと女性扱いしてない。

本人が気にしてるのに、酷くない？




…って思ったけど、菊池がいるおかげであんまり先輩のこと考えなくて済んでるから感謝してるのも事実で。








「暴力反対ー。」







そんなこと言いながら、ケツいてぇって笑う菊池に
つられて私、笑ってた







…やっぱり優しい、のか、、？









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