To my dear

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「じゃあな」

「うん…」









結局、家まで送ってもらっちゃった
終始無言だったけど…








「あ、待って菊池」

「ん？」

「良かったら、上がってく？」

「…え、」

「夜ご飯食べに行く約束破っちゃったから、何か作るよ」







お前さぁ、って呆れた顔された







「こんな時間に男を部屋に上げる意味、わかってんの？」

「…わかってる。けど、」








少しだけ躊躇したけど…
だって、菊池だから。

私と菊池の間に何も無いってわかってるから上げられるんだよ？





菊池がはぁって溜め息を吐いて俯いて。

で、また顔を上げたら「お前のご飯食いたい」って優しく笑った







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菊池が私の部屋にいるのが、なんか変な感じ。

…私の部屋じゃないみたい









「うっめぇ！！」








お前料理の天才だな！って口いっぱいにご飯詰め込んでもぐもぐする菊池が可愛くてぼーっと眺めてた









「ん？何？」

「いや、菊池可愛いなーって」

「は？やめろって(笑)」

「この人よりも可愛いと思うよ」







適当に付けたテレビに出演してた女優さんを指差ししてみる

それこの人に失礼じゃね？ってにやにやする菊池も、なんか可愛い

…って、なんでこんなこと考えるんだろ。









「あのさ、」

「何？」

「………」

「………」

「…いや、いいや」

「え、何よ」

「言わない」

「なんで？」







急に真剣な顔する菊池がちょっと怖い

…はぁ、って溜め息を吐いて真っ直ぐに見つめられる




菊池の目がゆらゆら揺れてる









「言ったらお前、絶対に傷つくから」









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