検索窓
今日:6 hit、昨日:14 hit、合計:29,622 hit

71 . 青い月 ページ22

慧side






涼介が姿を消して、実に5年の月日が経過しようとしている



慧「大ちゃん、最近涼介に会った?」


大貴「全然、高校の卒業式以来会ってません」



大ちゃんとの交流は今でも続いており、
月一で食事に行く仲だ



大ちゃんは卒業後無事に職を見つけ、
今じゃ福祉施設で働きながら
曲を作っているらしい




実は新薬が開発されて、左目の視力はギリギリを保てているんだとか




大貴「本当に感謝ですよ山田には」




その新薬の開発チームの中に、
彼の名前を見つけた時はもう驚いた。





.




大ちゃんと別れた後、久しぶりにあの公園に寄った




なんせ今日は満月、しかもあの青い月の日だ。




そんな偶然あるはずがないのはわかってる




でも、もしかしたらがあるかもしれない




月の光を見ていると、
俺の願いが届くかもしれないと思った





ジャングルジム




そう、このてっぺんに涼介はいた。




「涼介…」



「はい」




声が聞こえた気がした





「慧にい、お久しぶりですね」



嘘だ…ほんとに、




後ろを振り返ると、少し先に彼は、確かにいた




「ほんとに涼介?なんで」



「ここに来れば、会えると思ったから」




本物の涼介だ






「今までどこにいたの、急にいなくなって」



「ごめんなさい。あんな言葉しか思いつかなくて。」




今はただ、君にまた会えたことがすごく嬉しい






いつも突然だけど、そんな君のおかげで





俺は月の光が大好きになったよ。




「おかえり」



もう俺は独りじゃない



「ただいま」



世界から目を背け、孤独を選んだ僕なんかじゃ








end.

Blue Moon→←70 . じゃあね



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
298人がお気に入り
設定タグ:山田涼介 , 病系 , Hey!Say!JUMP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年2月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。