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62 . 相談できる人 ページ13
涼介side
慧「涼介、思う事があるなら、俺に全部吐き出してくれないかな。」
最近の慧にいは、こればっかり。
大ちゃんとの事も言わなきゃいけないのは分かってる。でも…
相談事なんて、したことなかったから。
話の切り出し方も、大人に甘えていいのかも、何もかも分からなかった。
気づけば明日から宿泊研修で。
前に決めた班だから、もちろん大ちゃんとは同じ班
こんな複雑な気持ちのままなんて、嫌だよ。
慧「相談っていうのはね、心から信頼できる人にするものなの。自分の心の内をさらけ出すわけだからね。」
慧「涼介は信頼できる人、いる?」
涼介「…慧にいと、薮せんせ。…あと…大ちゃん。」
慧「俺の事、信頼してくれてるんだ。…良かった。」
慧にいの真剣な表情が、少し緩んだ気がした。
そんな慧にいに吸い寄せられるように。
「あのね、あの日大ちゃんを傷つけたの、僕なんだ。」
つっかえていた言葉が声になった。
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作者名:朔 | 作成日時:2020年2月1日 23時