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60 . 負の感情 ページ11
涼介side
僕の目に映るのは、2度目のまっしろな天井と…
…………大きな、手?
慧にいの手だ。
冷たいとは思わなかったから、多分僕の熱は下がったのだと解釈した。
とにかく、僕は慧にいにお礼が言いたかった。
"大ちゃんを助けてくれてありがとう。"
"でも僕は…何も出来なくてごめんなさい。"
大ちゃんの声が聞こえた。
助かってよかったと心から思った反面、
僕が大ちゃんを傷つけなければ、こんなことにはならなかったんだって。
そればっかり頭から離れなくて
やっぱり、僕は声を出してはいけない。
また誰かを傷つけてしまうに違いない。
今度は…慧にいかもしれない。
大貴「山田、ごめんな。」
涼介「…ぁ…」
だめだ…僕の声は大ちゃんを傷つける
負の感情が、僕の心を支配していく
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作者名:朔 | 作成日時:2020年2月1日 23時